グラブの手入れ方法とオイルやローションの選び方

グラブの寿命は、その持ち主の管理方法や使い方で大きく変わり、あらゆるものに同じことがいえますが、革でできているグラブはことさらに管理、すなわち手入れが重要です。

思い違いを起こしやすいグラブの手入れ=油を塗ることではなく、手入れは大きく分けて、乾燥させる・汚れを落とす・革に潤いを与えるという工程が重要です。

今回は、長く使えるグラブの手入れ方法とオイルやローションの選び方についてご紹介します。

グラブを乾燥させる

グラブの重量の変化を知ることが重要で、日頃から使用しているグラブの重さ測るなどして知り、革が濡れていないかを確認しましょう。

正常な状態での重さを知っておくことで、手で触って確認できないところも湿っているかどうかが分かり、湿っている箇所があれば、グラブ乾燥ケースなどで乾かしましょう。

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汚れを落とす

汚れ落としにはレザーローションを使い、汚れを浮かせ防カビ効果もあります。

レザーローションは、ツヤ出し効果や保革効果のものもあり、商品によって効能が違いますが、グラブが重くなりにくいローションを選択することがポイントで、手入れは内側がぬれているかどうかわかる為、必ずグラブに手を入れながら行いましょう。

簡単な汚れの場合は専用ブラシに少しローションをたらし、捕球面を軽くこすります。

すると、細かい砂や土、汚れが浮き出、その時にきめの細かい布で拭き取ります。

それよりもひどい泥汚れの場合は、まず、お湯につけた柔らかい生地のタオルをしっかり絞り、それを使っていったん泥を取り除き、泥汚れ部分をしっかり乾燥させます。

その後は、簡単な汚れの場合と同じ手順で、あるいはレザークリーナーを使うのもオススメです。

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潤いを与える

革製品に潤いと耐久性を与えるオイルのことをドロースといい、基本は牛脂ですが、最近はスクワランやミンクオイルなども使われるようになってきました。

スクワランは浸透が早く伸びやすい為、高級ブーツやバッグなどの保革にも使用されていて、ミンクオイルもきめの細かい革に適しています。

グラブの親指や人差し指の付け根の部分がボールとの摩擦で白くなってくると、危険信号で、表面の革が少し傷んできた部分にドロースを塗りましょう。

塗り方はハンドクリームを手にすり込むような感覚で、少量を指の腹でこするようにして塗り、少しずつ塗らなければ、油が革の中に浸透してグラブが重くなってしまいます。

繊維の奥まで入った油は、水と違って簡単には乾燥できない為、十分注意し、グラブレースは切れてから交換するものではなく、革本来の潤いがなくなります。

柔軟性がなくなったら交換するべきですが、そうなりにくくするためにも、あらかじめ保革油を塗り、汚れたらローションを使って汚れを落とし、傷みのひどい部分に半熟オイルのような固形保革油を塗り込みます。

ここでも塗り過ぎないことと、塗るタイミングを間違わないということが重要で、気候や湿度、日光の量や質によっても対処が変わる為いろいろ試してみることも必要です。

そして、一連の工程が終了次第もう一度重さを確認し、重くなりすぎているときは、オイルの塗りすぎなどが考えられます。

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部位別の手入れ方法

捕球面

グラブの捕球面は、ボールを捕る部分なので自然と傷みが激しい部分です。

まずローションで汚れを取ってから拭きをし、白くなっているところはドロースを指にとって局部に擦り込みます。

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背面

グラブの背面は太陽の愛外線で色褪せしやすい部分で、スクワランオイルなどを伸ばして塗ると効果的です。

特にヘリ革は、汗をかいた指を置いたり手の甲が当たったりして濡れやすい部分なのでしっかりと管理しましょう。

手入れ部分

グラブの中は蒸れやすく、汗には塩分が含まれているため、革が傷みやすい部分の為、まずは乾燥させて、実際に手を入れても湿り気を感じなくなったらレザーローションを付け、それをグラブの内側奥まで入れて塗り、その後、レザーローションをしっかりふき取ります。

練習量、汗や汚れの度合いで頻度は変わりますが、雨に濡れた後は必ずグラブを乾かしましょう。

ローションやオイルの種類

ローションやオイルは用途に合わせて使うことで効果的ですが、グラブの革に潤いを与えたいのか、それとも汚れを取りたいのかがポイントです。

革に潤いを与えるオイル

革に潤いを与え、裂けにくくするにはオイルを使います。

グラブに使うオイルのことをドロースと呼び、牛脂でできたものがほとんどで、それ以外にスクワランやミンクオイルがありますが、牛脂に比べると少し高額で牛脂の中にも、液体、固形、スプレータイプなどがあります。

オイルは、必要なところに適量つけることが可能な為、固形が一番使い易くオススメです。

グラブの汚れを取るローション

グラブの汚れを取るのはローションで、たくさんの種類がありますが、中には塗ったあとにグラブが重くなってしまうものがあるので、注意しましょう。

ローションには、オイルのように革に潤いを与えてツヤを出すタイプもあり、レザークリーナーといい、汚れだけ取る洗浄力の強いものがあります。

ガンコな汚れもこれを使うとよく取れますが、その後必ずオイルを塗らなければ、革が乾いてパサパサになってしまうことがあります。

また、グラブが素上げ調かコーティングしたものかによって、同じオイルやローションを使っても効果が異なり、革が素上げ加工のものはそれらが浸透しやすい仕様ですが、コーティングしたものの場合、新品に近い状態の場合オイルをはじいて効果が少ない場合があります。

このようにオイルとローションは、目的に合わせて選ぶようにしましょう。

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