グラブは、試合や練習で使うほど手になじんでいくものですが、その第一歩として大切なのがグラブの購入直後のお手入れです。
新品のグラブは、手にフィットした状態にはなっておらず、どうしても購入直後は硬かったり、ボールポケットができていなかったりして、特に初心者では使いにくいのも事実です。
今回は、新品のグラブを手にフィットさせる方法とメンテナンスのコツについてご紹介します。
使い始める前にグラブを柔らかくする
グラブは、ヒモの調整さえ終えれば、最低限プレーできる状態にはなりますが、本格的に使い始める前に、グラブを柔らかくして、より手にフィットさせるためのメンテナンスの方法を紹介します。
根元部分から徐々に揉んで柔らかくする
グラブの手を入れる部分を折り曲げ、根元部分から徐々に揉んでほぐしていきます。
新品のグラブは、革が硬く扱いにくい状態です。
型崩れしないように全体ではなく、柔らかくしたい部分のみを柔らかくしていきましょう。
手で揉むだけで、ある程度革を柔らかくすることはできますが、保革油を付けて揉めば、より手にフィットさせることができます。
まずはグラブを手につけた状態で、手を入れるグラブの根元の部分を曲げて揉みほぐしていきます。
根元の部分を手で採むだけでもある程度柔らかくなりますが、場合によってはグラブを手につけた状態で、上から体重をかけるようにしてほぐしていくことで、開閉が楽になります。
そして、保革油をスポンジに取り、グラブの柔らかくしたい部分に馴染ませて、グラブを曲げ伸ばししながら好みの柔らかさに仕上げていきます。
硬くなりがちなウェブの先端はしっかり行い、ヒモがゆるむ場合もあるので、再度締め直しましょう。
ポケットを作る
ポケットとはボールが入る空間のことで、このポケットをしっかり作ることが使いやすいグラブにする上でとても大切になってきます。
自分のポジションや、プレースタイルに応じて捕りたい場所をイメージしながらポケット位置を決めましょう。
まずは、ポケットの基本位置である薬指の付け根付近を、グラブハンマーで叩いていきながらポケットを作っていきます。
さらに、ボールをボールポケットに入れて、上から体重をかけるようにして、ローリングすることも有効です。
保管や持ち運び
グラブはデリケートなものなので、雑な扱いをするとすぐにポケットがつぶれてしまう為、グラブにポケットができてきたらその状態を保つために保管方法や持ち運びにも気をつけましょう。
持ち運びの際にはポケット部分にボールを入れて形を保持するようにして、袋に入れる場合は、ポケット部分にボールを入れて保型ベルトを巻きましょう。
地面に置く時には、ボールポケットがつぶれないように小指部と親指部を下にして置くか、地面に立てるようにして指先を下にしてグラブを置きます。
スポンサーリンク
グラブを使用した後のケア
グラブを長く良い状態で使う為には、毎日のケアも大切で、グラブを使用した後の習慣にしたいケアやメンテナンスの方法についてご紹介します。
革をきれいにお掃除
グラブは汚れが付着した状態でオイルを上塗りしても、グラブが重くなり、革本来の特性を損ねることにもつながってしまいます。
その為、使用した後はは一日のプレーで付いた汗や泥、ほこりなどをしっかり落としていき、泥などの目立った汚れは、細かい部分はブラシや柔らかく乾いた布できれいに拭き取ります。
汚れ落とし効果があるレザーローションなどをつけすぎにならないよう注意しながらスポンジにとり、グラブをこすり、浮いてきた汚れを拭きとりましょう。
しっかりと汚れを落とすことで、快適な使用ができ長持ちもしやすくなります。
保革油は薄く塗る
汚れをきれいに落とした後は、保革油を薄く塗って革に潤いを与えますが、塗りすぎるとグラブは重くなり、グラブさばきにも影響します。
毎日、グラブ全体に保革油を塗るのは控え、革が乾燥し、潤いが感じられないところだけに塗りましょう。
保革油を塗るときにはスポンジなどの柔らかい素材のものを使い、適量をとってポケットを中心に塗り込みます。
保革油は毎日全体に塗る必要はなく、傷んだところ、乾燥して潤いが感じられなくなったところのみに薄く塗っていき、指又や指先など、汚れがちの部分は特に丁寧なケアを心がけましょう。
細かい部分には、歯ブラシで塗るのもオススメです。
ムートンでグラブを磨く
ツヤ出し・汚れ落としと保革油の使用後に、しっかりとムートンで磨くことで革に深みが増します。
グラブ全体をムートンで撫でるようにして、磨いていきましょう。
スポンサーリンク
馴染んだ後のメンテナンスの方法
グラブの寿命は、その持ち主の管理方法や使い方で大きく変わり、あらゆるものに同じことがいえますが、革でできているグラブは手入れが重要です。
その為、グラブの手入れ方法とオイルやローションの選び方についても、併せて知っておきましょう。