前田健太選手のチェンジアップの投げ方

前田健太選手は、マエケンの愛称で親しまれ、2006年の高校生ドラフト1巡目で広島に入団し、4年目にあたる2010年に15勝8敗、防御率2.21で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠で沢村賞も受賞しました。

それ以降2015年まで、6年連続で2桁勝利を積み重ね、同年のオフにポスティングシステムを利用しドジャースに移籍しました。

メジャー移籍後1年目には16勝(11敗)を挙げ、翌年にあたる2017年も13勝と2年連続で2ケタ勝利を飾り、ポストシーズンは中継ぎとして大活躍しワールド・シリーズ進出にも貢献しました。

今回は、前田健太選手のチェンジアップの投げ方についてご紹介します。

前田健太選手のチェンジアップの凄さ

前田健太選手は、広島カープ在籍時代スライダーを得意とし、130km/h前後の球速で、変化の大小や緩急、縦横の軌道を使い分けをすることで決め球としており、チェンジアップはあまり投げる機会も多くはありませんでした。

転機となったのは、元々投げていたスライダー・カーブと左バッターへ向かっていく球種に加え、メジャー移籍後にチェンジアップの握りを変えることで逃げて落ちていく球種が一つ増え、投球の幅が格段に広がり、2018年のチェンジアップの被打率が.309から.135、空振り率も14.6%から26.0%と威力を発揮しました。

この進化したチェンジアップは、ボールの回転はありつつも、少しシンカー気味に落ちるような軌道を描き、左バッターのアウトコースへ逃げるようにして落ちます。

現在は用途に合わせてストライクを取る時と、大きく落とす時の差で軌道の描き方を投げ分けているそうです。

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前田健太選手のチェンジアップの握り方

前田健太選手のチェンジアップは、人差し指はボールの縫い目に掛けながら押し込むように指を置き、薬指と中指はくっつけて縫い目に掛けずに指を置き、親指は縫い目に掛けてボールを握ります。

写真:qooninTV より

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前田健太選手のチェンジアップの投げ方

前田健太選手のチェンジアップは、ストレート同じ腕の振りでリリースするのではなく、手首を固定しながら手のひらが上を向かないようにして抜くような腕の振りで、腕と人差し指をキャッチャーに押し込んでいく感覚でボールをリリースします。

この時、意識的にボールを曲げようとすることで、体が開きやすくなるので注意が必要です。

変化の投げ分けの方法

チェンジアップの変化の投げ分けは2つあり、意識的に縫い目を斬るようなイメージでリリースすることで、フォークの軌道に近い落ち方をします。

2つめの変化は、シンカー気味に手を外側に出していくような感覚で投げることで、球速が遅い形で落ちていきますが、通常のチェンジアップよりは速いボールの為、スプリットチェンジに近い球種になります。

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