斉藤 和巳の現役時代のカーブの投げ方

斉藤和巳氏は、現役時代は気持ちを前面に出すピッチングで、「味方が点を取ってくれるまでいかに粘れるかで、ナインに信頼される。そうでなくてはエースじゃない」というポリシーで、初回から打者を仕留める度に吼えるなど「先に点を取らせたら勝てない」と相手チームに思わせるピッチングで試合を支配し、エースとして活躍したピッチャーです。

2013年に現役を引退した後もその評価は依然として高く、「週刊ベースボール」が2014年3月に発表した「球界200人が選ぶ歴代投手ランキング」では、野茂英雄を上回る得票数で2位にランクインしました。

今回は、斉藤 和巳の現役時代のカーブの投げ方についてご紹介します。

斉藤 和巳のカーブの凄さ

斉藤和巳氏は、ゆったりとしたフォームで150km/hを超えるストレートに140km/h台のフォークと、大きな軌道を描くカーブを操り打者を圧倒しました。

斉藤和巳氏のカーブは、115km/h前後の球速で、最速150km/h弱のストレートとの緩急を使ったピッチングで打者のタイミングを外すことで、有効に使っていた球種です。

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斉藤 和巳のカーブの握り方

斉藤 和巳のカーブは、人差し指と中指をつけた状態で人差し指をボールの縫い目にかけ、その対角線にあたる親指もボールの下部の縫い目にかけてボールを握ります。

また、ボールの握りは浅く、指先でつまむようにしてボールを握るのも、斉藤和巳氏のカーブの握り方の特徴です。

写真:斉藤和巳 / KAZUMI SAITOH より

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斉藤 和巳のカーブの投げ方

斉藤 和巳のカーブは、ボールを浅く握りますが、力はかけて軽く握るのではなくしっかりと握り、最後に腕を振ったリリースの時に、ピンポン球を指先で弾くようにして投げます。

その際小指がキャッチャーの方を向くようにして手首を捻り、リリースは抜くような感覚で投げることで、ボールにトップスピンをかけ大きな落差を生み出します。

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