金田 正一の現役時代のカーブの投げ方

金田 正一氏は、速球と縦に鋭く割れるカーブの球種で、通算成績944試合、400勝298敗、4490奪三振、防御率2.34を記録したピッチャーです。

1950年8月に国鉄スワローズに入団し、初めは制球力に欠けた投球でしたが、屈指のスピードボールと大きなカーブで14年連続20勝以上をマークしました。

そして、1965年の読売ジャイアンツに移籍した1969年に通算400勝の金字塔の達成と自己最多の31勝で2回目の最多勝を獲得。

同年の1969年に引退後はロッテの監督で1974年にリーグVと日本一に輝き、1988年に殿堂入りしました。

写真:dekohikari hagezou より

今回は、金田 正一の現役時代のカーブの投げ方についてご紹介します。

金田 正一のカーブの凄さ

金田 正一氏のカーブは、2階から落ちると言われた縦のカーブを軸として、軌道の違いによって5種類あったと言われています。

野村克也氏は、このカーブについて「バッターの直前まで頭の高さで球が来て、ボールになるかと思ったらストライクになった。同じ高さでストレートも投げるから簡単には打てなかった。(金田と対戦するとき)バットはグリップエンドから二握り分くらい短く持った」と語っています。

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金田 正一のカーブの握り方

金田 正一のカーブは、通常のカーブの握りと概ね同じ人差し指と中指をくっつけた状態で、ボールの縫い目に引っ掛けるようにして握ります。

この中で通常のカーブの握りと異なる点は、親指をボールのの縫い目よりも内側に入れピッタリとボールにくっつけて握ります。

そうすることで、親指のお腹の部分がブレーキの役目をするようになり、より強いトップスピンをボールにかけた状態で投げることが可能になります。

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金田 正一のカーブの投げ方

金田 正一のカーブは腕の振りはストレートの時と同様強く振り、ボールのリリースの直前で親指のお腹でブレーキをかけながら、人差し指と中指でわずかにひねり、回転をボールに加えます。

イメージとしては、親指と人差しの間から球がスッポ抜ける様なイメージで、ボールをリリースすることで、縦に大きく落ちるカーブを投げることができます。

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