イチローのバッティングフォーム

イチロー選手は自ら狙ってホームランを打てる長打力がある一方、あえて確実にボールを捉えることに集中し、ライト方向へもレフト方向へも自由に打ち分けられる技術と、確実にボールをミートする力はピカイチの、球史に名を残した選手です。

練習量が多いことも有名で、オリックス在籍時代にはオフの時期でも必ず2時間は室内練習場を使ってバットを振り、アッパースイングもダウンスイングも。上から叩くスイングもピッチャーのボールによって使い分けることが可能になり、天才的なバットコントロールを実現しています。

今回は、イチロー選手のバッティングフォームについてご紹介します。

イチロー選手の略歴

イチロー選手は、愛工大名電高からドラフト4位指名で1992年にオリックス・ブルーウェーブに入団し、1994年から前人未到の7年連続でパ・リーグ首位打者を獲得しました。

そして、2000年にシアトル・マリナーズに移籍し、移籍1年目の2001年にア・リーグMVP、新人王、首位打者、盗塁王に輝きました。

2004年には大リーグ記録を84年ぶりに更新する年間262安打を放ち、2012年にはヤンキースへ移籍し、2015年からマーリンズでプレー。

そして2016年6月には、ピート・ローズの持つメジャー通算最多の4256安打を日米通算で上回り、同年8月には大リーグ3000安打を達成し、2019年の3月に惜しまれつつ引退しました。

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イチロー選手のバッティングフォーム

イチロー選手のバッティングフォームでポイントとなのは、まずグリップの位置です。

通常は、体重が前方に移動することで体の軸がピッチャー寄りに移動しますが、イチロー選手の場合、グリップの位置はほとんど変わらず、バットを残して身体だけ移動し、短時間で威力のあるスイングを行う準備を整えています。

次にイチロー選手は、左肩をピッチャーに見せないスイングを意識して行っていおり、バットがボールに当たる瞬間まで左肩を見せません。

これも体重移動をしていながらスイングのバランスを崩していない要因のひとつです。

これらのことから、コンパクトで正確なスイングを可能にしています。

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スタンス

イチロー選手特有のかつて振り子打法と呼ばれた常に動いているスタイルは、今は多少の面影しか残していません。

メジャー移籍後は、ルーティーンでバットを立てる仕草から、スタンスは両膝をつけるように狭くとり、構えた位置で可能な限り静止することで、メジャー投手の動くボールに対応するようなスタンスです。

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バックスイング

ステップしてもグリップが前へ動かず、タメを作るバッティングフォームで、投手側の足を徐々に引いてバックスイングを始めます。

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ステップ

ステップする際、ここで作ったトップの位置からバットを微動だにしないことで、緩急などで身体が泳ぎ、態勢を崩されてもボールをミートすることができます。

イチロー選手が、ショートの頭上を越えて上手く打ち返す打撃は、ステップする動きの中でも、このトップが支えているとも言えます。

アプローチ

アプローチは肘をたたむことでインサイドのボールにも対応できるようにしています。

インパクト

身体の軸を中心に、身体の回転を使ってインパクトをします。

このインパクトの際、頭の位置だけは決して崩されることがなく、頭が動かなければ視線も変わらないことが特徴です。

イチロー選手のミートの上手さは、頭が動かないことが一番のポイントです。

フォロースルー

インパクト後は両腕をしっかりと伸ばしてフォロースルーをしますが、ミートポイントに合った中心軸を動かすことなく、そこで回転して強く打球を打ちます。

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