理想的なバッティングフォームの7つの流れ

理想的なバッティングフォームの7つの流れ

理想的なスイングは、どんな体つきや構え方をしていても基本的に同じです。

また、体で作り出した力を十分にバットに伝える安定したスイングをするには、良いインパクトができたかどうかで決まり、結果良いスイングかどうかはインパクトの瞬間に決定します。

今回は安定して良いスイングをする為の理想的なバッティングフォームの7つの流れについてご紹介します。

バッティングフォームの全体の流れ

スイングはバッターボックスに立ったセットアップから、バックスイング、アプローチ、インパクト、フォロースルーの4つに大きく分けられます。

バッティングフォームの流れのイラスト

まず、セットアップでは、ボールをよく見ることが大事です。

そして腰を後方にひねるバックスイングは、体重の移動をスムーズに行うための動作で、この動作をとりながら、同時に軸足ではない、反対の足をピッチャー方向にステップしていきます。

この時に、ステップ足の着地と、バックスイングのトップは同時にななることが理想です。

そしてアプローチでは、ステップ足のひざの内側に体重をかけて、バットを引きおろし、後方にバットのヘッドは残しておきます。

そして、インパクトの瞬間、後方に残してきたヘッドを鋭い手首のスナップでボールにぶつけ、そのまま、両腕を伸ばし力強くポールを押し出せばフォロースルーになります。

フォロースルーでは、右バッターの場合、右肩の上にアゴがくるようになるのが理想的です。

この4つのバッティングフォームの流れと、留意点とポイントを頭に入れておきましょう。

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セットアップからステップしスイングを始動

腰を後方にひねるバックスイングから、ボールに向かうスイングに入る動きの第1段階は、足の踏み出し(ステップ)です。

スイングのステップからの始動

ピッチャーの手から離れたボールをしっかり見つめたまま、前の足(右バッターなら左足)をピッチャー側ヘステップするのが、ボールに向かうスイングへの動作の開始になります。

このステップの段階では、前の足以外の形はバックスイングそのままです。

とくに大切なのは、軸足にかけているウエイトをけっして前方へ移動させないことで、この時点ではまだしっかりとウエイトを軸足にタメておきましょう。

ステップの段階で前の足以外も動かすと、スイングのパワーが減り、正しいスイングもできなくなってしまいます。

このステップの幅は人によって違いますが、ウエイトをうしろの足に残せて、自然に踏み出せる幅がベストです。

自分に合ったステップ幅を、練習のなかで身につけましょう。

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下半身主導でボールにアプローチ

ステップの次は腰を入れ徐々にボールへアプローチしていきます。

腰を入れてスイングするバッター

右バッターの場合、バックスイングで右側へひねった腰を戻しますが、ただ回転して戻すのではなく、“腰を入れる”、つまりボールに向かっていくという感覚が大切です。

腰を単純に回転させると、その動きに同調して上半身や肩まで回転して、バットをタメることができず、力のないスイングになります。

また、頭も動やすいので、ボールをしっかり見すえることが難しくなります。

このように、腰を回転させずに“入れる”感覚で戻せば、肩も開かず、グリップもバックスイングの位置をキープできるはずです。

この動きで、ウエイトはやや前方へ移動していきますが、それでもまだ軸足に多めに残しておくと、スイングのパワーをインパクトの瞬間に爆発させることができます。

このように土台(下半身)がしっかりすればするほど腕がシャープに振れて、バ|ットスイングがより鋭いアプローチが可能になります。

アプローチでは、ステップと腰の動き、腕の振りの“間の感覚”をつかみましょう。

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バットスイングのアプローチ

足を踏み出し、下半身主導で腰を入れた次にバットスイングが始まります。

バットスイングを開始するバッター

バッティングに関して、一般的に「バットを振る」と表現することが|多いのですが、厳密にいえばスイングでは、まず「バットを引っ張る」という感覚です。

バットを引っ張るとは、腕とグリップした手でバットを引き下ろすのが、前方へのスイングの始動です。

違う言い方で言うと、バットのグリップエンドを振り出す方向(ボールの方向)に引き下ろします。

ここで大切なのが、引き下ろすときにリードするのは(右バッターの場合)左手だです。

右バッターは利き手である右手の力が勝っているため、右手でバットを運んでしまう傾向がありますが、右手でリードすると右手がかぶった形になり、グリップエンドが体側に向かい、俗にいう“こねる”スイングになってしまいます。そうなるとミートも難しくになり、インパクトまでのスイングが乱れてしまいます。

その為、右バッターの場合のリードは左手でアプローチしましょう。

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両肘を脇腹に締めてインパクト

スイングのパワーを全開させるのは、バットを引き下ろしてボールをミートする“インパクト”の瞬間です。

それまでの、構えからバックスイング、そしてレベルスイングの始動までは、このインパクトのための動きといえます。

それらの動きや力のかけ方が合理的であればあるほど、インパクトでの瞬間に自分のパワーをボールに込められます。

言い換えれば、インパクトでそれまでの動きをロスさせないようにしなくてはならず、それには、まず振り下ろすときに右脇(右バッターの場合)が開かないように気をつけます。

右脇が開くと、インパクトのときに右手がかぶってボールをこすってしまい、弱々しい打球になります。

右脇をしぼるとは、右肘を右の脇腹につける感覚でスイングすることで、同時に左肘が体の左サイドから離れないようにしましょう。

右脇をきっちり締めて(右肘が右脇腹につく)インパクトするのが重要です。

腕が伸びきらないところでインパクト

インパクトした瞬間には、両腕がまだまっすぐになっていないのが理想で、スイングのパワーが凝縮されているはずです。

インパクトする打者のイラスト

両腕が伸びきったあとにインパクトすると、パワーがロスされてしまいます。

両腕をまっすぐに振り出すためのポイントは、まず手首(石打者の右手)を返さないでインパクトすることです。インパクトの瞬間に左手の上に右手がかぶさっていたり、左腕が早くたたまれた状態だとそれまでのパワーがロスしてしまうので注意しましょう。

右の手の甲は、ボールに直角より下へ向き、逆に左手は甲がまだ上を向けます。

この形を保っているのがグリップを返さないインパクトです。

また、うしろの足で地面を強く蹴ることで、ウエイトを前方に移動させ、ボールを強くたたく手助けをしましょう。

これらのインパクトは、素振りや、ティーバッティングで1球1球、正しくインパクトすることを念頭において身につけましょう。

正しいスイングの結果が美しいフォロースルー

インパクトのあとはバットを振り抜きます。

これがフォロースルーです。

バッティングでフォロースルーをするバッター

フォロースルーは意識して、こういう形、こうなるべき、というものでなく、フォロースルーは自然派生でできるものです。

バッティングのスタートから、フォロースルーの形を思い描いて、それをつくるためにバットのスイングをするのではなく、構えからバックスイング、前方へのスイング、そしてインパクトしたあと、その結果できるものと理解していいと思います。

この、正しいスイングをしたときは、体の回転、腕の振り、ウエイトの移動がスムースに運び、それにつれて無理なく振りきれた美しいフォロースルーができ上がります。

もしも、前に突っ込んだり、後方へそり返っていたり、バットが中途半端に回ったりするフォロースルーは、スイングがどこか狂っている証拠です。

理想的なバッティングフォームを身に付ける方法

これらの理想的なバッティングフォームの流れを理解して、練習に取り組みことで正しいスイングができるようになるので、この流れを意識して練習に取り組むようにしましょう。

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