選球眼の考え方と練習方法

選球眼の考え方と練習方法

野球規則で規定されているストライクゾーンは、バッターが構えた時の状態ではなく、打ちにいった時の姿勢によって決まり、正しく「打ちに行った姿勢」の概ね腋から膝のあたりに来たボールをストライクと判定されます。

このストライクの判定には、その時の審判が判定しますが、それぞれ多少の傾向があり、高目が好き・低目が好き・インコースが好き・アウトコースが好きなど、その判定における癖や傾向は様々です。

その為、人間の下すストライク・ボールの判断である以上、間違いが起こりえますが、これら判定の見極めだけでなく、自分の得意なコース・球種も知る必要があります。

バッティングフォーム

そこで今回は、選球眼の考え方と練習方法についてご紹介します。

選球の目的を持つ

プロ野球選手や、とてもバッティングが上手な選手を除き、自分が打ちやすく得意な「いい球」が来たとしても、いいスイングで正確にアジャストできなかったり、野手がたまたまいいところに守っていたなど、アウトになってしまう確率がどうしてもついてまわります。

それらを考えても、ボール球に手を出さずにフォアボールで出塁するのも一つのの有効な手段です。

フォアボールもクリーンヒットも、“1塁に出塁する”という結果だけを見れば同じで、出塁の可能性が高いフォアボールを狙うこともバッティングの一つでもあるので、自分のバッティングスタイルと照らし合わせて考えてみることも自分のバッティングを向上させる手段の一つとなります。

その為、漠然とボールを見るのではなく、何を目的として選球を行うかが重要であると言えます。

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掛布 雅之氏のボールの見極め方

2020年2月29日 NHKBS1で放送された、球辞苑〜プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち〜「選球眼」より、ミスタータイガース掛布雅之氏が語られていたボールを見極めるフォームとテクニックについてご紹介します。

ボールを見極める3つのフォームとテクニック

掛布雅之氏の現役時代、ボールを長く見るために、キャッチャー寄りのバッターボックス に軸足を置き、ピッチャーがリリース直前のトップを作る同じタイミングでフォームのトップを作ります。

掛布氏のタイミングの取り方1
写真:公式 字幕付きプロ野球TV より

その状態から軸足からの体重移動で踏み込みながら、ボールに一回近づき軸足で回りながら体を引いてボールとの距離を作り、そこでボールを止めるような意識を持ってスイングしていきます。

掛布氏のタイミングの取り方2

そして、体よりバットを離して大回りするスイングを行わないよう、グリップエンドでボールを見るような感覚で先に出していくことで、コンパクトなスイングと、体勢を崩されても自分のスイングができるようなフォームでバッティングを行います。

掛布氏のタイミングの取り方3

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選球眼を鍛える練習方法

選球眼を鍛える方法の一つとして、バント練習で鍛える方法があります。

バント練習によって鍛えられた選球眼は、自分にとっての“いい球”を見極めることに役立つだけでなく、フォアボールでの出塁率も高め、結果的にチームの勝利に貢献することに繋がります。

その為、実際にピッチャーに投げてもらう時に行ったり、バッティングセンターでも練習することができるので、積極的に活用して選球眼を鍛えましょう。

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