バッティングフォームは、感覚の部分も大きい為、自分の体力に合わせたバッティングを染み込ませて行くことが大事です。
自分の身体の特徴や癖を、自分で理解してバッティングフォームで体を動かしてあげるようにしないといけません。
今回は、バッティングフォームのよくある癖や欠点と、その矯正法についてご紹介します。
ドアスイング
バットのヘッドが外回りし、腕が真っ直ぐに伸びたままスイングしている状態で、まるでバットがドアを開いたときのように動くことを「ドアスイング」といいます。
これでは体の回転スピードが遅くなり、バットのヘッドスピードも遅くなる為、投球をしっかりと打つことができません。
この「ドアスイング」を直すためには、壁や木の前に立ち、バット1本がやっと入るスペースでバットを振るようにします。
壁や木にバットが当たるようだと、ドアスイングになっているという証拠です。
その場合は、バットを構えた位置のままヘッドを残してスイングするようにし、バットのヘッドが円運動をしない小さな動きで、グリップから先行してスイングするイメージでバットを振ることで、ドアスイングの矯正を行いましょう。
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バックスイングの際にグリップが下がる
バックスイングの際にグリップを下げると、スイングの始動でバットが上を向いてしまい、高目の投球を打てなくなります。
このバックスイングの際にグリップが下がる欠点を直すには、最初にバットを構えた位置から決して手と手首を下げないことです。
鏡の前で自分の姿を見ながら、何度も何度も練習してみましょう。
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ステップが大きい
ステップが広くて大きいのは、体の勢いをそのままボールにぶつけられるという長所もありますが、一度踏み出したが最後、体の勢いや動きを緩めたり変えたりすることが不可能という欠点もあります。
その為、速球には強いが、変化球に弱いということもいえるので、この「大きいステップ」を直すためには、はじめからある程度広いステップをとってお来ます。
こうすれば踏み出すときに、それ以上、ステップを大きくする必要がなくなります。
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ステップの足が開く
いわゆるオープンステップといわれるもので、右バッターなら三塁側へ、左バッターなら一塁側へ前足を踏み出すステップです。
これは、ホームプレートから離れるようにステップする為、これでは、まん中から外角のストレートはもちろん、外角へ逃げていく変化球など打てるはずがありません。
そこで、こうした「ステップ足の開き」を直すためには、打ちに行くまで肩のラインを保ちます。
そして踏み出す足の膝の内側を意識して、ステップした時に膝がつま先よりも外にいかないようにします。
そして体重移動した際、軸足の内側から踏み出した足の内側へと力を移動し、そのままスイングをするようにしましょう。
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かかとを軸に回転してしまう
ステップ足の爪先を軽く浮かせ、かかとを軸にして回転させながらボールを打つ方向に引っぱることによって、バットを速く振ることはできますが、これでは内角球しか打つことができなくなります。
かかとを軸に回転してしまうことにより、体の回転とともにバットも速くホームプレートの上を通過してしまう為、外角球を打つことがむずかしくなります。
そこで、体重はかかとではなく、足の指にかけるように意識します。
腰が回らない
腰がスムーズに回転しないと、スイングに力がこもらず、ボールを引っぱることが難しくなります。
この原因は、前足の指か内側を向きすぎている為です。
そこで、この前足(ステップ足)の指をピッチャー方向に向けて立つようにし、力強く回転するために後ろ足の股関節に体重をのせましょう。
こうすることで、腰の動きが楽になり、自然な体の動きとともに、全身の力をこめたスイングができるようになります。
体を投球に押しつけて、バットで押し出してしまう
投球に対して体を押しつけ、さらにバットを振り抜くというよりも押し出すように打つ打ち方だと、鋭い打球は飛ばす、せいぜい内野をごえるくらいの打球しか打てません。
また、ボールを引っぱることもできないので、打球も反対側にしか飛ばず、守備側にシフトをとられやすくなる特徴があります。
そこで、この「押しつけ」を直すには、投球に対してスイングする際、手首を早目に曲げるようにします。
頭が動く(ヘッドアップ)
頭を動かしてしまう欠点を直すためには、ボールがホームプレートに届くまで、1球1球見届ける練習をし、意識としてはボールの下半分の内側半分を良く見る意識でボールを見ます。
どんなに力強いバッティングをしても、頭が動いてはヒットは打てず高い打率は残せません。
スイングの際に頭が動くということは、バットとボールの当たる瞬間(インパクト)を見ていないということとも言えます。
つまり、スイングとともに頭が動き、それにつれて目も投球から離れてしまうことになります。