バッティングと同様、守備でも重要なのはタイミングとも言われて、外野での守備でもバウンドが生じる打球は、そのバウンドで捕球できるタイミングを覚えることが必要です。
今回は、外野手のゴロやフライの打球の追い方についてご紹介します。
ゴロに対しての対応方法
ゴロが内野手の間を抜けて転がってきたときは、まず、ボールとの距離を縮めることが必要で、その場で待って捕ろうとすると、走者を余計に進塁させてしまう可能性があります。
その為、とにかく最初はダッシュして自分からボールに向かっていくことが大切で、5mくらいの距離になってからバウンドに合わせていきます。
そして、フライやライナーを追うときは、肩越しにボールを見るのが基本で、外野への特に鋭いライナーは、ボールにいろいろな回転が掛かっていて大きく変化することがあります。
打球の軌道に対して、体を真正面に入れてしまうとキャッチするときにボールが揺れて見えやすく、逆に体の少し外側に打球(軌道)がくるように移動するとグラブが自由に使えるので打球の急激な変化にも対応しやすくなります。
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大きなフライへのチャージ
打球を追うときは、強く両腕を振って走り、走り出してからも打球から目を離さないことが大切です。
右方向への打球なら左の肩越し、左方向なら右肩越しにボールをとらえておくと、落下点に入ったときに楽に捕球できます。
ナナメ後方の打球やフライに対しては、落下地点まで真っすぐ行くのではなく回り込むようなラインを移動することが理想です。
これは、一直線に走ると落下地点を予想しにくく、ギリギリで捕球することが多いのでミスも生じやすく、対して、弧を描くようなコースを進むことで、打球の軌道を横から見ることができるので距離感もつかみやすく、捕球後のスムーズな送球にも結びつきます。
走る距離は直線のほうが短くて、捕球までの時間も短くなりますが、送球までをトータルで見ると回り込んだほうが確実で、大きなフライになりそうな打球音が聞こえたら、フェンスに向かって走るくらいが丁度良いイメージです。
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両腕を振って打球を追う
インパクトの瞬間に、落下点を予測して早く入ることで、捕球も送球も落ち着いてができ、結果的にミスを減らせます。
その為にはまず、腕を振って走ることが必要で、片手にグラブをはめると体のバランスが崩れ、走るときのように腕を振ることが難しくなる為、意識して腕を大きく振って走ります。
これによって走るスピードが上がり、守範囲が広がることで当然、落下点に早く入ること可能になります。
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目切りを覚える
右中間や左中間など、頭上をはるかに超えていくフライも、これを目視せずに追いかけて落下地点に入ってからクルッと振り向いて補球する、目切りというプレーです。
ボールを見ながら追いかけていては間に合わないと判断したとき、ボールを見ずに全速力で予測した落下地点へ向かいます。
この目切りができれば、大きく守備範囲が広がります。
目切りの練習方法
ボールから目を切る練習は、1人でボールを見ずに上空に投げてから捕るのを繰り返し、慣れてきたら投げる高さやコースを変えてみます。
次に、2人一組では1人が後方へ走り出し、もう1人はその先へボールを投げながら声で合図する練習方法です。
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切り返しの動きを覚える
自分の頭を越えていくような打球を補るポイントは、身のこなしがポイントになります。
右へ体を切って捕れると思ってスタートしても、打球が左側へ切れてきた場合などに必要なのが、素早い体の切り返し、大きな飛球にはボールから一度目を離して追ったほうが、落下地点へ早く行ける場合があります。
このように、ボールの落下点へ行くまでに切り返しと目切りの動作ができるようになると、確実性と守備範囲が大きく向上します。