山本昌は、日大藤沢高からドラフト1984年のドラフト会議で中日ドラゴンズより5位指名を受け入団しました。
2015年の引退までに獲得した主なタイトルは最多勝(3度)、最優秀防御率、沢村賞など多数のタイトルを獲得し、通算581試合、219勝165敗5セーブ、防御率3.45を記録しました。
また、40歳以降でも46勝を挙げ、記録にも記憶にも残る名投手です。
今回は、使い手が数えるほどになってしまったスクリューの、山本昌の投げ方についてご紹介します。
山本昌の現役時代のスクリューの凄さ
山本昌投手は、1988年にロサンゼルス・ドジャースへ交換留学生として派遣された先で、キャッチボールでチームメイトの内野手が、遊びでスクリューボールを投げているのを目撃し、投げ方を教わります。
この球の曲がり方があまりにも鋭く曲がるので、試合でも試してみたところ、打者がいとも簡単に打ち取れたそうで、それ以来このスクリューを使い、通算219勝の記録を打ち立てる原動力になりました。
山本昌のスクリューは、右打者からは逃げるように落ち、左打者には食い込む軌道を描きます。
球速はストレートと比べ、5km/hほど遅い程度で、特にこの球種の左打者の通算被打率は、右よりも2分以上低い.242と圧倒的な武器として機能しました。
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山本昌の現役時代のスクリューの握り方
人差し指と中指を、ボールの縫い目が一番離れてるところに、それぞれ指を沿わせます。
そして、薬指の第2関節を中指のとなりに置き、親指を人差し指の隣にあててボールを握ります。
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山本昌の現役時代のスクリューの投げ方
腕の振りはストレートと変わりませんが、腕が内側に捻られる動作のタイミングを早めて腕を振ります。
そしてリリースの際、中指でボールを撫でるようにして投げますが、その撫でる程度で変化の大きさを調整して投げることが可能なので、その日の調子や自分に合う合わないことを考慮しながら投げることが、山本昌のすキューの投げ方のポイントです。