平松政次のカミソリシュートの投げ方

平松政次のカミソリシュートの投げ方

平松政次氏は、岡山東商高から日本石油を経て1966年秋のドラフト2位で大洋ホエールズに指名され入団しました。

右打者の内角へ鋭く切れ込むカミソリシュートを駆使してエースに成長し、故障に苦しみながらも低迷するチームを長く支え、1984年限りで現役引退しました。

主なタイトルは最優秀防御率1回、最多勝利2回、沢村賞1回。通算成績635試合登板、201勝196敗16セーブ、防御率3.31の成績を残し、試合でKOされ、ベンチで扇風機を叩き壊したという逸話が残っているほど短気で気が強い性格で有名なピッチャーです。

平松政次の投球前
写真:ko koya より

今回は、平松政次のカミソリシュートの投げ方についてご紹介します。

平松政次のカミソリシュートの凄さ

平松政次氏は昭和44年のキャンプでのピッチング練習で、ストレートとカーブの投げ込みを行っていた際、天秤打法と呼ばれる独特の構えで打席に入るフォームの近藤和彦氏が球筋を見ていた際に他の球種を要求したことで、それまで投げたことのないシュートを7球程度投げ、抜群にキレが良かった為投げるようになったそうです。

平松政次氏のカミソリシュートは、ボールの縫い目に指をかけずに握り、ひねらずに体の開きで投げており、球速もストレートとほとんど変わらず、打者からは浮き上がって見え快速球と右打者の体に向かって鋭く食い込むような軌道を描きます。

ko koya より

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平松政次のカミソリシュートの握り方

平松政次のカミソリシュートは、いずれの指もボールの縫い目にかけず、人差し指と中指をくっつけて、親指はボールの下部を支えるようにしてボールを握ります。

平松政次のカミソリシュートの握り方
平松政次のカミソリシュートの握り方

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平松政次のカミソリシュートの投げ方

平松政次のカミソリシュートは、左肩をやや早く回転させストレートと同じ腕の振りをしながら、右腕を遅らせて振ります。

そして、リリース直前に手首をひねることなく、やや肩のひらきを早くし、通常よりもカラダを早く開く事でボールを投げます。

このように手首をひねらず投げるので、故障の心配もない投げ方です。

平松政次のカミソリシュートの投げ方
平松政次のカミソリシュートの投げ方

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