藤川 球児選手のピッチングフォームと火の玉ストレートの投げ方

藤川 球児選手のピッチングフォームと火の玉ストレートの投げ方

藤川 球児選手は高知商高から1999年のドラフト会議で阪神タイガースから1位指名を受け入団し、最優秀中継ぎ投手2回、最多セーブ投手2回と救援投手として活躍しました。

その後、2013年からMLBのカブス、レンジャーズで計19試合に登板し、2016年に阪神タイガースにに復帰しました。

全盛期は最速156km/hを誇り、球速は全盛期ほどはないものの藤川 球児選手の代名詞である火の玉ストレートを中心として活躍しているピッチャーです。

藤川球児のストレートを投げる前のピッチングフォーム

今回は、藤川 球児選手のピッチングフォームと火の玉ストレートの投げ方についてご紹介します。

藤川 球児選手のストレートの凄さ

藤川球児選手のストレートは火の玉ストレートと形容されるように、回転数が非常に多くプロ野球のピッチャーが平均して1秒間に40回転前後のところ、1秒間に45回転もします。

後ろから見た藤川 球児選手の火の玉ストレート
aaiuioo33 より

実際この回転数の違いによってプロ野球の平均的な回転数の投手のストレートの軌道の高さと比べ、30cmも違います。

これにより、藤川球児選手のストレートはホップするように感じ、ボールの下をくぐるような空振りが増え、分かっていても打てない球種の一つになっています。

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テイクバック

ステップ足を打者方向へ出す時、一旦腰を曲げて前後のバランスを維持しようとするピッチャーが多く見られますが、藤川球児選手はピッチングのあらゆる瞬間で背筋がまっすぐに立っています。

藤川 球児選手のピッチングフォームのテイクバック
写真:ベルTV 2nd より
藤川 球児選手のピッチングフォームのテイクバック

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ステップ

軸足に体重をしっかりと乗せながら、背筋を決して傾けない状態でステップをします。

この状態を保つことで、ステップが完了した際に顔とお尻と足で三角形を作ることができ、コントロールの安定感を上げています。

藤川 球児選手のピッチングフォームのステップ
藤川 球児選手のピッチングフォームのステップ
藤川 球児選手のピッチングフォームのステップ

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ステップからの身体の回転

速いボールを投げる為には、速い身体の回転が必要で、グローブをはめた左手を前に大きく伸ばし、強く体に引きつけることで身体の回転を足腰と腕の両方から行います。

藤川 球児選手のピッチングフォームのステップからの身体の回転

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リリース

リリース時、身体の全ての部分がバッターに正面を向き、ステップ足を軸にしてバランスを保っています。

また右手と左手が、軸を中心にS字カーブを左右対称で描くことで、リリースからフォローまでの腕の振りがスムーズで速いものになります。

藤川 球児選手のストレートのリリース

フォロースルー

リリースポイントもバッターの近いところにし、フォロースルーを大きくとります。

藤川 球児選手のストレートのフォロースルー

藤川 球児選手のストレートの握り方

藤川 球児選手のストレートは、通常のフォーシームの握りで、人差し指と中指をボールの上側の縫い目にかけ、更に親指と薬指をボールの下側の縫い目にかけた4つのポイントでしっかり固定し握ります。

通常のフォーシームの握り
写真:ADVANCED Baseball Japan うより

藤川 球児選手のストレートは、この基本的なフォーシームの握りから人差し指と中指の間を空けずに完全にくっつけた状態でボールを握ります。

人差し指と中指をくっつけて握るとで、指の押し出す力が強くなる反面、コントロールが難しくなります。

藤川 球児選手のストレートの投げ方

リリース時に腕を捻ることなく、ボールを人差し指と中指で押さえつけながら最後の瞬間まで強く押し込みます。

その際、上から叩きつけるイメージで、ボールのリリースの最後の瞬間に、ピンポン球のように浮き上がれと思いながら、人差し指と中指でボールを押し込むように投げます。

藤川 球児選手のストレートの投げ方のコツ
写真:おっさん野球 より

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