桑田 真澄の現役時代のスプリットの投げ方

桑田 真澄氏は、174cmという野球選手としてはけっして恵まれた体格とは言えない体格ながらも、マウンド上では圧倒的な存在感を放ち沢村賞を1回、最優秀防御率を2回、ゴールデングラブ賞を8回など数多くのタイトルを獲得するなど、理想的な投球フォームと、野球に取り組む真摯な態度によって、桑田 真澄氏を模範とする選手はプロアマ問わず今なお多いとも言われています。

写真:aka shi より

今回は、桑田 真澄の現役時代のスプリットの投げ方についてご紹介します。

桑田 真澄の現役時代のスプリットの凄さ

スプリットは、当時MLBで活躍していたマイク・スコット選手のスプリットを参考にして、取り入れた球種だそうです。

このスプリットは、ストレートとの球速差が5km/hしかありませんが、フォークボールのように鋭くは落とさずに、ストレートと同じような軌道でバッターの手許で落とし、主に打たせてとるピッチングを目的として使用していた球種です。

また、揺れるようにして落ちる軌道からサンダーボールと命名して投げ、研究熱心な桑田真澄氏はその後もSFFの改善を繰り返し、速いスプリットと大きく落ちるフォークに近いスプリットを投げ分け、MLBでの21年間に渡る現役を通じて通算174勝をあげました。

桑田 真澄のその他の球種

全盛期には、最高球速140km/h後半のストレートに、武器としていたカーブ以外にもスライダー、スプリット、シュート、チェンジアップなど多彩な持ち球を武器に活躍しました。

スポンサーリンク

桑田 真澄の現役時代のスプリットの握り方

桑田 真澄の現役時代のスプリットは、場面と目的に応じてボールの握りを変えて、ボールの軌道をコントロールしていたそうです。

写真:エキサイト野球 より

空振り狙いのスプリットの握り

空振り狙いのスプリットの場合、人差し指と中指はボールの縫い目にかけず大きく開いた状態で、ボールを深く挟むようにしてボールを握ります。

このような握りで投げることで、落差を大きくすることでバッターの空振りを誘うことができます。

ゴロ狙いのスプリット

ゴロ狙いのスプリットは、人差し指と中指をボールの縫い目に沿わせるようにして指は多少開いた状態でボールを握ります。

空振り狙いのスプリットの握りとは大きく異なり、ボールを深く挟むような感覚ではなく、人差し指と中指を開いて普通にボールを握るような感覚です。

このような握りで投げることで、落差を少なくしゴロを打たせる球種として使用できます。

スポンサーリンク

桑田 真澄の現役時代のスプリットの投げ方

桑田 真澄氏のスプリットは、ストレートと同じ強い腕の振りで手首を固定したまま振り下ろすようなイメージで、回転をかけないようにボールを抜くようにしてボールをリリースします。

その際ボールが高めに抜けるとバッターの打ち頃のボールになるので、2つの握り方共、しっかりと低めを狙い投げることが大切です。

直球や変化球の投げ方カテゴリの最新記事