バッティングフォームとバットの出し方

バッティングフォームで大切なことは

「リラックスした状態から最も自然なかたちでバットを出せること」

とはよく言われますが、リラックスした状態。自然な形でバットを出す。とはどういうことでしょうか?

そんなバッターボックスでの構え方や、バットの出し方などのバッティングの基本についてご紹介します。

バッティングの構え方

バッティングの基本は正しい構えを取るところから始まります。

スタンスは 両足のを肩幅より少し広めに取り、両足へ均等に体重をかけます。両膝を軽く曲げる感じで重心を低めにするようにします。

スタンスの種類については大きく分けて3つあります。

自分に合ったスタンスで構え、スムーズにバットが出せる構えを身に付けましょう。

バットの握りは、右バッターの場合、以下の写真のように右手が上、左手が下となり、左バッターは右バッターと逆に、左手が上、右手が下になります。その際上の手は、あまり力をいれず、柔らかく握ります。

引用:yukata より

そして構えた際に、背筋を伸ばした状態で力まずにリラックスした自然体を意識すると、色々な球種に対応しやすくなります。

引用:STPチャンネル 【野球】 より

スポンサーリンク

バッターボックスの立ち位置

バッターボックスは広めに取られてますので、投手の傾向と球種により立ち位置を考えます。

これは、バッターボックスのキャッチャー寄りであれば、手許にボールがくるまで多少間がとれることでストレートの速球に対応しやすくなり、ボールを長く見れる為、チェンジアップの見極めもしやすくなります。

逆にバッターボックスのピッチャー寄りに立てば、速球には対応しにくくなる反面、変化球が大きく変化する前にボールを打てるという利点があります。

引用:KAZUSA ワタリドリCH より

また、ホームベース寄りに立てばアウトコースの球種に対応しやすく、ホームベースから離れて立てばインコースの球種に対応しやすくなります。

引用:KAZUSA ワタリドリCH より

バッターボックスではどの場所に立つのが一番良いということはありません。

例えばピッチャーがスライダーの得意なピッチャーで外角主体の組み立てをしているようであれば、バッターボックスのホームベース寄りに立つことで、外角の際どいコースにも対応できるようになります。

相手ピッチャーの能力、自分の得意・不得意とするコースなどを加味し、その状況に合った立ち位置を考える癖をつけるようにしましょう。

スポンサーリンク

スイングの種類

スイングには 大きく分けて レベルスイング・アッパースイング・ダウンウイングの3つの種類があります。

それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

レベルスイング

レベルスイングは、 バットの軌道を水平に描くスイングで、ボールを確実にミートするためのバッティングの基本となるスイングです。

引用:nanapi [ナナピ] | 生活の知恵があつまる情報サイト 公式チャンネル より

レベルスイングは、ピッチャーが投球のモーションに入ったら、後ろ足にやや重心を移し、投球に合わせて後ろ足の重心を前足に移しながらスイングを行います。

そして、前足を踏み込むと同時に腰を回転させ、その回転に合わせながらスイングを行います。

引用:4722 より

その際、ボールをミートする瞬間まで良く見て、腕の力だけではなく背中に力を入れて打つようにすると、バットコントロールが正確になり、強い打球を打つことができます。

バットにボールが当った後も、バットを止めずに遠心力を利用して振りぬき、そのままフォロースルーを入れるようにすると、綺麗で無理のないバッティングフォームとなります。

ボールを遠くまで飛ばそうとすると無理な力が入り、逆効果となるので、バッティングの際は、力を入れるよりもボールを芯で捉えられることを意識します。

芯でボールを捉えることができるようになれば、身体に筋力がつくとともに徐々に強い打球が打てるようになります。

アッパースイング

低めのボールやドロップボールに対応するためのスイングがアッパースイングです。

アッパースイングは、ボールをミートするまでは、バットを振り下ろしぎみにスイングを行いますが、バットがボールに触れた後は、45度程度の角度でバットを振り上げ、フォロースルーを行います。

注意点は、始めからバットを振り上げようとしないことです。

アッパースイングは、ボールをミートする前に下から当てようとすると、ボールを点で捉えることになり当てづらく、当たったとしても打ち上げやすくなってしまいます。

また、大きな当たりを狙いバットを振り上げるとミートしづらくなり空振りも増えます。

まずはきちんとボールをミートできるようになることを目標にし、徐々にアッパースイングを身につけるようにましょう。

ダウンスイング

高めのボールを打つ際や、意図してゴロを打ちたい時にダウンスイングを行います。

基本的なスイングはレベルスイングと同じですが、ボールを打つ際に上から若干下にボールを叩くような軌道になります。

その際、バットを構えた位置からボールをミートする位置まで、最短距離でバットを出すよう、コンパクトなスイングを行うように心がけます。

また、スイングの際に脇を締めるようにして振ると、コンパクトなスイングがしやすくなります。

注意点は、バットのヘッドがボールより下から上に向かってしまうと、ミートしづらい上に、ボールを打ち上げやすくなってしまうので気をつけましょう。

ダウンスイングは、とにかくコンパクトに振ることが重要で、ボールをミートした後のフォロースルーも小さめにしましょう。

スポンサーリンク

脇と肘の使い方

ひと昔前までは、よく「両脇を締めてバットを構えましょう」と言われていました。

バッティングにおいて、構えからインパクトに向かう際、右打者なら右肘(捕手側の肘)が畳まれ、腹の前に出てきて腕を伸ばして打つ。こオれが基本的な形なのは間違いないでしょう。

しかし、骨えの段階で後ろの脇を開けておくか、締めるかというのは別問題ではないかと思うのです。最近ではむしろ後ろの脇を開けるのが主流になってきました。

引用:nanapi [ナナピ] | 生活の知恵があつまる情報サイト 公式チャンネル より

開けている状態から、打つときに畳むー。

その動きと体の回転が合わさって、右腕にスピードがつきます。そのスピードを利用してスイングスビードを上げ、後打球を飛ばす。

今は、こういう打ち方が主流になってきました。

前脇を開けることの理由

では、左脇(投手側の脇)はどうでしょうか。インバクトの瞬間はこちらも畳むことになるので、締めておいたほうがいいと思う方が多いかもしれません。

しかし、プロの選手で最初から開けている選手をよく見かけます。

ことさら強調して開ける必要はないかもしれませんが、ぎゅっと窮屈に締める必要もありません。というのは、左脇に余裕があると、じつは「バットを抜く」という作業が可能になるからです。

真ん中あるいはアウトコースを打とうとして、ボールが思ったよりインコースに来た場合、瞬間的にバットを内側に持ってこなくてはなりません。

この時、左肘を畳んでいると、バットの芯をボールに当てることは困難です。ところが丘脇に余裕があると、そのまま肘を抜く(左肘を後ろに引く)ことで、両手を動かし、内側にバットを持ってくることができます。

そして、左脇は開けたまま、体の回転を利用してボールをとらえるわけです。

これがなぜ重要な技かというと、バッティングというのはそもそもアウトコースへの対応を基本に据えるものだからです。

バッテリーからすると、長打を避けるためにアウトコース低めを突くのが投球の基本で、初対決の場合などは、8割がたそこを狙ってきます。

わかっていても打ちにくいコースなので、バッターは最初から目をつけていないとなかなか打てません。

そこに急にインコースが来ると、詰まってしまいます。

そういうことが続くと、今度はインコースを狙ってやろうとなり、ただでさえ難しいアウトコースがますます打てなくなる、悪循環を生んでしまいます。

肘を抜く打ち方をマスターすると、バッターは非常に有利になり、打率も一気に上がるでしょう。

難しく聞こえますが、覚えておいて損はありません。

構えの段階で投手側の脇を開けるか締めるかはやりやすいほうで結構ですが、重要なのはいざというときに余裕があるかどうかです。

肘を伸ばして構えることの理由

もう一つ重要な点として、テイクバックの際に投手側の腕を伸ばすか曲げるかがあります。

昔は肘は曲げたままテイクバックし、これを打つ瞬間に伸ばすことで力が入ると言われてきました。

これも最近では、肘は伸ばしたほうがいいという結論があります。

引用:nanapi [ナナピ] | 生活の知恵があつまる情報サイト 公式チャンネル より

構えの段階ではゆったり構えていても、テイクバックのときにある程度(感覚的には90%ぐらい)肘を張ってからスイングをかけます。

飛距離アップには大切な作業ですので、ぜひ実践してみてください。

打撃カテゴリの最新記事