キャッチャーは、肉体的にも精神的にも野球で最も厳しいポジションと言っても過言でありません。
良いキャッチャーになるには、キャッチングと正確なスローイングよりも色々なシチュエーションに応じたプレイができるよう、多くの知識を得る必要があります。
キャッチャーは、フィールド上の第二の監督で、勝ちと負けを決定できる一瞬の決定を握っています。
この点を説明する為に、以下の状況で
7回裏ノーアウトで2塁と1塁にランナーがおり、現在の打者は3番打者です。
ピッチャーへのサインを出す前に、ここでの心理や判断はどうでしょうか?
この場合でのいくつかの考慮すべき内容を以下に記載すると・・・
- この打者は前の打席での結果はどうだったか?
- この次の4番目の打者は前の打席での結果は何だったでしょうか?
- 打者は引っ張る傾向の打者か?それとも流し打ちも可能な広角に打ち分けできる打者か?
- ピッチャーのコントロールはどうか?
- 2塁のランナーは盗塁をする気配があるか?
- これらの情報からピッチャーへをどのようなサインを出すか?
サインを出した後、その後のたった1回のプレーで結果の可能性が多数あり、キャッチャーはそれらに対応する準備をしなければなりません。
キャッチャーはこの事からも、ゲームの中心におり、自分の頭で考えるのが好きで、結果はどうであれその一瞬の決定をすることを恐れないことが求められます。
もちろん肩が強いなど、身体的な条件も重要ですが、ポジションの精神的な部分や知識面でも対応できるキャッチャーは、良いキャッチャーです。
今回はキャッチャーの技術や、身体的な物以外で求められる部分についてご紹介します。
リーダーシップ
キャッチャーとして、強力なリーダーでなければなりません。
キャッチャーは、審判のジャッジ。野手のエラー。それらに怒っているピッチャーを落ち着かせる方法を知っている必要があります。
つまり、ピッチャーをうまくコントロールする必要があり、ピッチャーが余計なことに左右されないよう、ピッチに集中し続けるられるようにすることが求められます。
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知識
キャッチャーとしての最初の要件の1つは、ピッチャーの球種やコントロール、その日の出来など、できるだけ多くのことを学び、各ピッチャーの長所と短所を知る必要があり、状況によっては、試合の流れでピッチャーの替え時も提言できるようにまで知る必要があります。
多くの場合、監督や、チームの代表がベンチからリリーフの変更を指示しますが、それでも実際試合を間近で見ているキャッチャーが、ゲームの流れに合わせて調整する必要があるのでこの知識は必要不可欠になります。
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スキル
キャッチャーは難しいポジションの1つです。
質の高いキャッチャーになるには、自分の長所と短所を知り、それらを磨く練習が必要です。
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ゲームの準備方法
コンディショニング
ストレッチは入念に行いましょう。
多くの場合、試合や練習前のストレッチは、中途半端に行われます。
キャッチャーは、フィールド上のどのポジションよりも肉体的にも厳しいポジションです。
その為に、怪我を避け、長年キャッチャーができるよう入念なストレッチでコンディショニングを最高の状態にできるよう習慣づけましょう。
試合前
ウォーミングアップが完了したら、先発のピッチャーと話仕様にしましょう。
ピッチャーは今日どのようなコンディションか?今日のコントロールはどうか?今日は何か問題を抱えていないか?これから投げるマウンドとの相性はどうか?
これらをピッチャーの普段の出来と比較してみましょう。
これらの情報を基に、ウォーミングアップを通じて本日はどのようなアプローチでいくかも同時に考えます。
またこれらの情報を試合前にインプットしておくことで、数イニング投げた後、ウォーミングアップ中に良くなかった球種などが、現在良くなってきていることに気付くかもしれません。
準備し始める
練習や試合ごとに適切にウォーミングアップをするようにしましょう。
できるだけ力を入れて腕を鍛え、常にゆっくりとウォーミングアップするようにします。