盗塁を阻止する正確で素早い二塁送球の9つのコツ

盗塁を阻止する正確で素早い二塁送球の9つのコツ

ゴロやフライの打球処理が評価の大半を占める他のポジションと異なり、キャッチャーの守備に対する評価でよく挙がるのは盗塁阻止・リード・ワンバウンド投球のブロッキング処理が多く挙がります。

中でも、二塁送球は主に盗塁阻止の中でも重要な要素で、攻撃側へ与える影響も大きくなり、そのスキルの有無が勝敗を分けることさえもあります。

キャッチャーの二塁送球

今回は、キャッチャーに必要な盗塁を阻止する正確で素早い二塁送球の9つのコツについてご紹介します。

二塁送球のステップ

最初に、右足を投げたい方向へ踏み出し二塁への送球であればピッチャーの方向へ出し、踏み出した右足は必ず左足よりも右側で着地します。

野口選手の二塁送球の右足のステップ
写真:Full-Count 野球専門メディア 公式チャンネル より

その時、右足の内側を投げたい方向に対して垂直になるように向けるのが重要で、二塁以外にも送球する場合も同じステップです。

投げたい方向に対して垂直に出す右足

右足を後方へステップしたり、左足のカカトの後ろを回って左足よりも左側へ踏み出したり、右足を踏み出さないまま投げたりすることでコントロールミスに繋がるので注意が必要です。

そして、左足を投げる方向に向けて踏み出しながら、肩のラインを投げる方向に真っすぐ向けます。

肩のラインを投げる方向に向けるキャッチャー

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正確に送球することの意識

二塁へ送球するときは大前提として正確に送球することが必要です。

力むことでコントロールを乱してしまいます。

この力みは送球を強く早くを優先して意識してしまう為、最も正確にを第一に考えることで、この力みは防ぐことができます。

そして慌てることでもコントロールが乱れます。

走者がスタートを切ったのを見て慌てると、どうしても頭と体だけが先に前へ出てしまい、頭と体は慌てた気持ちについていきますが、腕がついていきません。

慌てることでもコントロールが乱れるキャッチャー

その為、正確に投げられなくなってしまい、走者がいる場面では走者の動きを警戒し、いつでも送球できる準備をしておきましょう。

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ボールを捕る前に動き出す

捕る前に、構えで半歩前にしている左足をさらに前へ出し、ボールを捕ったときのミットの場所へ、体を動かしていくイメージで体重を乗せながら前へ動き出します。

野口選手の捕る前に動き出す動き

そこから右足、左足とステップし、左足に体重を移動させながらしっかりと腕を振って投げ、正確な送球にも強い送球にもつながります。

この捕る前に動き出す送球を練習するのは、正確に投げられるようになってからにしましょう。

正確に投げられないうちから素早く投げることを意識してしまうと、コントロールを乱してしまうので、焦らずに順を追って練習していきましょう。

捕った後で動き出すことの弊害

捕った後で動き出しまうことで、強い送球ができないなど色々な弊害が出ます。

実例としてよくあるのが、捕った後にその場でジャンプするようにして体を切り返すことで右足を後方へ、左足を前方へステップしている。これでは前へ出ていけないため、二塁到達タイムを短縮できません。

また、ボールを捕ってからミットを引き寄せているため、前へ出ていけず、投げ終わったときも、体重が左足に乗り切っていないため球に力が伝わらず、強い送球ができないので注意しましょう。

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ボールの握り替え

正確で早い送球をする為には、しっかりとしたボールの握り替えが必要です。

握り替えにはボールを捕ったミットに、横からと縦から手をいれる方法があります。

捕球面を地面に向けながら下から手を入れてボールを握りにいくことで、握り替えのミスが多くなり送球のコントロールが乱れます。

下から手を入れてボールを握りにいく方法

ですが、握り替えのミスを極力減らすには、捕球面を自らに向けてボールを握りにいく流れが最も確実性があるので、横から手を入れる方法がオススメです。

捕球後のミットの向き

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二塁送球の的を作る

二塁への盗塁を阻止しようとして送球するときは、ペースカバーに入る二塁手、遊撃手がすぐに走者にタッチできるところへ正確に投げなければなりません。

目安としては、ペースカバーに入る選手の体の幅の1.5倍までの範囲で、胸よりも低いところにピントを合わせて狙います。

甲斐拓也選手の二塁送球の的の位置
写真:Jerrie Kilbourn より

ここを外れるとタッチに時間がかかり、アウトにできる確率が下がります。

二塁へ投げる瞬間は、二塁ベース上に目標となるものがないので、ピッチャーを仮想の的にします。

投手は投げ終わった後に捕手を見ているので、狙って投げても避けてくれます。

このように投手の頭の高さに投げればちょうどいい球がいくなど、自分なりの基準を探し、そこを狙って投げることで、より正確な送球ができるようになります。

ミットの芯で捕る

どうすればもっと素早く正確な送球ができるかということを突きつめていくと、ミットのどこでボールを捕球するかということにもたどり着きます。

ミットの芯で捕るキャッチャー

最終的にはミットの芯でしっかり捕ることです。

芯以外にミットの深い部分で捕球すると、球を取り出して握るまでに時間がかかり、より浅い位置で捕れれば球を取り出しやすいので、それだけ時間が短縮できます。

ですが、浅い位置で捕球するのは難しく、浅い位置で捕ろうとして捕球ミスをするようでは、本末転倒です。

捕球技術を十分磨いて、自信が持てるようになったら、少しずつチャレンジしてみましょう。

ギリギリまで引きつけて捕る

自分からボールを捕りに⾏って握り替えすることより、⾝体の近くでボールを捕って握り替えをするほうが、送球までの時間を短縮することができます。

甲斐拓也選手の盗塁阻止のミットの出し方

また、身体のギリギリまで引きつけるからで、ボールの勢いも使って捕球ができアウトコースのボールなら、右⾜を使って⾝体をボールの近くに持っていくなど工夫して⾝体の近くでボールを捕るようにしましょう。

強く送球する

正確に・素早く投げることができるようになったら、第三に「強く」送球することを考えます。

ポイントは、テイクバックの形で弓矢を引くように、しっかりと胸を張ります。

写真:Japanlaim より

その形が固まったら、次はその形を素早くできるようにしていきましょう。

こうした積み重ねで、少しずつ送球の技術を磨いていきましょう。

右手の位置

右手の位置も重要です。

盗塁が考えられる場合は、右手を⾝体の後ろに置くのではなく、右⼿の位置は、右⾜のスパイクの後ろや、右手をミットに隠す程度の位置など工夫して置くようにしましょう。

野村克也さんの盗塁時の右手の位置
写真:meikyukai1978 より

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