キャッチャーのキャッチングは、ピッチャーが投げたボールをただ捕ればいいというものではありません。
ミットの芯で正確に捕球し、心地よい捕球音を立ててピッチャーの気持ちを盛り上げ、捕球点できちっとミットを止めてジャッジする球審に見やすくなるように捕ることが大切です。
今回は、このキャッチングについて、プロ野球選手の中村奨成・銀仁朗・阿部慎之助の3選手のキャッチングについてご紹介します。
中村 奨成選手
広陵高校3年時の夏に広島代表として出場した第99回甲子園で、1大会の個人最多本塁打記録(5本)を更新し、2017年のドラフト会議1巡目で広島カープに指名され、近年では例を見ないほど注目されたた強打のキャッチャーです。
まだ表舞台で見ることないその実力は、着々と磨かれている最中でこれからの活躍が期待される選手です。
キャッチング
プロ野球に入団し3年目を迎えた2020年1月のキャッチングです。
捕球前のタイミングでミットは下げず、そのままの状態でボールの軌道に合わせていくキャッチングです。
写真:RamJam野球Channel より
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銀仁朗選手
鉄人・衣笠祥雄さんの他、数多くのプロ野球選手を輩出している平安高校で高校時代通算48本もホームランを打ち、2005年のドラフト会議1巡目で西武ライオンズに指名されました。
プロ入り後は、強肩を武器にした高い盗塁阻止率やリードで、ゴールデングラブ賞を2回受賞するなど、今も球界を代表するキャッチャーとして第一線で活躍している選手です。
キャッチング
2019年に「高嶋ひでたけと里崎智也 サタデーバッテリートーク」の中で、谷繁元信氏が12球団で良いと思うキャッチャーとしてあげただけあって、教科書通りに『ボールを引き付けるキャッチング』をしています。
この時のキャッチングは、低めのボールを、ウェブに近い位置から捕利に行き、捕球直前に手首を使ってキャッチングをしています。
写真:chan yumiより
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阿部慎之助選手
東京・安田学園高から中大を経て2001年のドラフト逆指名1位で巨人に入団しました。
入団1年目から正捕手として活躍し、2010年に捕手では史上3人目のシーズン40本塁打以上を達成し、通算405本塁打・2131安打を放った強打者でもあります。
ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞4度も受賞し、2019年に惜しまれながら引退した選手です。
キャッチング
ミットや、身体など全体的に動きが多い捕球の体勢ですが、キャッチングの際は、しっかりと中央寄りのポケットでしっかり捕球しています。
写真:aka shi より