岩田 慎司選手は2008年のドラフト会議で中日ドラゴンズから5位指名を受けて入団しました。
プロ3年目の2011年には、開幕ローテーション入りしたが未勝利に終わり、翌年の2012年には2軍スタートながらも先発ローテの一角として20試合に登板し、5勝5敗を記録しています。
この年に投げていた無回転によるフォークは、不規則な軌道を描く魔法のような変化をする為、マジカルフォークという異名がつきました。
それからは、一軍での登板も結果が出ず、迎えた2016年には終始二軍暮らしとなり、同年9月23日に現役を引退しています。
今回は、岩田選手のマジカルフォークの投げ方についてご紹介します。
岩田 慎司選手のフォークの凄さ
通常プロ野球選手のフォークは、約5〜10回転に抑えられた状態ですが、岩田 慎司選手のフォークは約1回転の驚異の回転数で、ナックルに近い軌道を描きます。
通常、ナックルボーラーの球速は90km/hから110km/h程度とそこまで速くない球速で投げられることが多く見られますが、岩田慎司選手のフォークは120km/h〜130/km/hの球速で投げられます。
この球速ながら約1回転程度の回転数に抑えられることで、当時の谷繁選手がパスボールをするほど、多彩な変化をしています。
投げている岩田慎司選手自身にも、球速が速い分、投げた後のボール軌道の予測は難しく、沈まずに真横に変化したり、バッターの手元で急激に沈んだりと、ナックルボールよりも多彩な変化を見せます。
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岩田 慎司選手のフォークの握り方
岩田 慎司選手のフォークの握り方は、普通のフォークの握り方と同様人差し指と中指は縫い目に指をかけず、親指で多少縫い目に添わせるようにしてボールを握ります。
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岩田 慎司選手のフォークの投げ方
ストレートを投げる時と同じようなフォーム・腕の振りでリリースをしますが、投げる瞬間に人差し指と中指でボールを挟んだ状態で、そのボールを抜いて投げます。
この抜いて投げるというリリースによって、ほぼ無回転に近いフォークを投げることができます。