岩瀬 仁紀は140km/h台後半のストレートと切れ味鋭いスライダーを武器に、最多セーブ5回、最優秀中継ぎ投手3回を記録した投手です。
細身ながらもキレの良いボールを投げ、マウンドでは減多に表情を崩さず、2004年から2006年まで、打者264人に被本塁打なしの記録もあり、勝負どころでは狙って空振りを取れるところも魅力でした。
今回は、岩瀬 仁紀のピッチングフォームと、決め球のスライダーの投げ方についてご紹介します。
岩瀬 仁紀の凄さ
岩瀬 仁紀氏のスライダーは、やや斜めに落ちる軌道を描き、かつては死神の鎌と形容された岩瀬 仁紀の球界屈指のスライダーは、打者のひざ元まで回り込んでいくほどの変化とキレを持っていました。
現役時代は、このスライダーを武器に、日本プロ野球における最多登板および通算セーブ数記録を保持する投手です。
また、スリークォーターから投じる最速149km/hのストレートは、球速は落ちましたがキレは引退するまで顕在でした。
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テイクバック
徐々に足を上げていき、足を高く上げて重心を軸足に乗せる時も、捕手からは絶対に目を離しません。
軸足で地面をしっかり掴みながら足を胸まで上げてまっすぐに立ちます。
その時、ボールはバッターから見えないようにグラブと体で隠します。
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ステップ
足を上げてステップしながら身体を沈み込ませる時に、右肩を上方に向けて力を作ります。
ストレートのシュート回転と、ボールにキレを与える正確なリリースをする為、バッターに肘を見せるようにして身体の前に出されたグローブでカベを作り、身体が開くのをギリギリまで遅らせています。
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ステップからの体の回転
グラブを持った右手を使ってカベを作りながら体の回転をしていきます。
身体の前方移動が早ければ、開きも早くなりボールに力がないままシュート回転してしまいます。
リリースの直前まで、身体のカベで重心が前方移動するのを防ぎます。
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リリース
リリース時は、腕の振りに合わせるようにして、グラブで作ったカベに貯めた重心の力と身体を一気に前方移動していきます。
フォロースルー
リリースした後のフォロースルーは、しっかりと前足に重心を乗せます。
岩瀬 仁紀のスライダーの握り方
岩瀬仁紀のスライダーは、中指をボールの縫い目に添えながら、人差し指は中指の後ろに添えます。
そして、親指も縫い目に置くようにしてボールを握ります。
岩瀬 仁紀のスライダーの投げ方
岩瀬仁紀は、元々スリークォーター気味のフォームで、横回転をかけやすい為スライダーを投げる際、意図して曲げようとせず、腕の振りなどストレートと同じ感覚で、リリース時には手首をひねらず中指でねじこむようにして投げることがポイントです。