川上憲伸氏は、徳島商業高校から明治大学を経て、1998年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団し、1年目から14勝を挙げ新人王に輝きました。
その後も、2002年8月1日の巨人戦でのノーヒットノーランや、2004年は17勝をマークしてチームのリーグ優勝に貢献し、沢村賞にも輝きました。
さらに2006年にも17勝を挙げて優勝に貢献し、最多勝とともに最高勝率も記録し、MLBのアトランタブレーブスへ移籍後、2012年に中日に復帰し、2015年限りで退団し、通算成績は275試合登板、117勝76敗1セーブ1ホールド、防御率3.24を残した投手です。
今回は、川上 憲伸の現役時代のカットボールの投げ方についてご紹介します。
川上 憲伸のカットボールの凄さ
川上 憲伸氏の全盛期には、球速145km/h前後の速球と140 km/h近いカットボールに加え、110km/h前後のスローカーブやフォークボールを駆使し、21世紀初のノーヒットノーランを達成するなど活躍しました。
中でも、代名詞であるカットボールは外国人野手や日米野球等で対戦したメジャーリーガー達から「日本で唯一本物のカットボールを投げる投手」と称された事もあり、2010年には被打率.148を記録するなど打者を圧倒した球種です。
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川上 憲伸のカットボールの握り方
川上 憲伸のカットボールは、フォーシームのストレートと同じような握りで、人差し指を中指方向へずらした状態で、縫い目を人差し指と中指を覆うようにしてボールを浅く握ります。
また、川上憲伸はバッターによって握りを変え、左バッターの場合はそのままのボールの握りで内側に指の位置をずらして握り、大きな曲がりにするなどして曲がりに変化をつけます。
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川上 憲伸のカットボールの投げ方
川上 憲伸のカットボールは、下半身主導でステップをし、腰からひねって体を回転させて、右肩を先に出さないようにしながらストレートと同じ腕の振りでボールをリリースしていきます。
その時、腕をインサイドアウトに腕を振り、人差し指に力をかけてボールをリリースします。