権藤 博のチェンジアップの投げ方

権藤 博のチェンジアップの投げ方

権藤博は、1998年に横浜ベイスターズの監督に就任し、チームを38年ぶりの優勝、日本一に導いた名監督ですが、選手としても驚くべき数字を残した投手です。

1961年に中日に入団し、1年目から69試合に登板しながら429回1/3を投げ、35勝19敗、32完投、12完封、310奪三振、防御率1.70で、最多登板、最多勝、最多完投、最多完封、最多奪三振、最優秀防御率の記録を残しました。

その翌年の1962年も30勝で最多勝のタイトルを獲得しましたが、肩の酷使から以後の成績は低迷し、1968年の1勝を最後に現役引退しました。

権藤博のインタビューでの会話
写真:2020年2月1日 球辞苑「チェンジアップ」より

今回は、権藤 博のチェンジアップの投げ方についてご紹介します。

権藤 博のチェンジアップの凄さ

権藤博氏は、連投に連投を重ねるその登板間隔の短さを揶揄して「権藤、権藤、雨、権藤」という流行語も生まれたほど、1年目よりチーム試合数130の半分以上にあたる69試合に登板しました。

この年は35勝19敗、投球回数429.1回、奪三振310、防御率1.70を記録。沢村賞、新人王を受賞しました。

この年に、連投が続き肩の消耗を抑える為、ストレートに緩急をつけるためにチェンジアップを習得しました。

権藤博氏のチェンジアップは、沈むような軌道は描かずに、ストレートと同じ軌道で遅い球速で打者のタイミングを外す球種として投げていました。

FioreKate66 より

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権藤 博のチェンジアップの握り方

権藤 博氏のチェンジアップは、フォーシームの握りと全く同じで、人差し指・中指・親指・薬指の4本の指を縫い目にかけた状態でボールを握ります。

その際、人差し指と中指は隙間を作らずにぴったりと揃えて握ります。

権藤 博のチェンジアップの握り方
権藤 博のチェンジアップの握り方

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権藤 博のチェンジアップの投げ方

権藤 博氏のチェンジアップは、リリース直前までストレートと同じようにして、しっかりと腕を振り、最後は人差し指と中指で押し出すようにリリースします。

その際、ボールを抜くような感じではなく、リリース直前で力を抜いた投げ方です。

イメージ的には、ストレートの球速を変えたのがチェンジアップです。

権藤 博のチェンジアップの投げ方
権藤 博のチェンジアップの極意

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