トレバー・ホフマンの現役時代のチェンジアップの投げ方

トレバー・ホフマンの現役時代のチェンジアップの投げ方

トレバー・ホフマン氏は、1990年代後半から2000年代にかけて活躍し、セーブ数はMLB歴代2位の通算601で、アメリカ野球殿堂入りを果たした抑えのピッチャーです。

球種は主にバックスピンが強くかけたストレートと、チェンジアップの組み合わせを軸とした投球スタイルで、スライダーとカーブも使い、これらの球種を使い、2009年までの通算奪三振率は、マリアノ・リベラ選手を上回る9.5を記録するなど、圧倒的な奪三振率を記録しました。

写真:Made The Cut より

そこで今回は、トレバー・ホフマンの現役時代のチェンジアップの投げ方についてご紹介します。

トレバー・ホフマンのチェンジアップの凄さ

トレバー・ホフマンのチェンジアップは、平均140km/hのストレートとの組み合わせで威力を発揮し、投手と打者の中間地点あたりまでは速球と同じ軌道を描き、そこから数インチ沈む軌道でバッターを翻弄した球種です。

このトレバー・ホフマンのチェンジアップについて、MLBで本塁打王1回・打点王1回を獲得したプリンス・フィルダー選手は「彼がボールを手から離したとき、球がすっぽ抜けたように見えるから『思いっきり打ち返してやろう』と思うんだ。ところが、バットを振ってもボールはそこにはないんだよ」と述べています。

また、ロサンゼルス・ドジャースでキャッチャーとして活躍したポール・ロデューカは、「ボールにパラシュートがついてるよう」と表現しています。

これらのコメントのように、速球とチェンジアップの組み合わせを軸として、これらの球種を同じ腕の振りから投げ分けて打者に狙い球を絞らせないことで、多くのセーブを積み重ねました。

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トレバー・ホフマンのチェンジアップの握り方

トレバー・ホフマンのチェンジアップは、握り方はパームボールの握り方に似ており、親指と人差し指、小指でボールを掴むようにして、中指と薬指はたてた状態でボールに添える程度で、ボールを包み込むようにしてボールを握ります。

トレバーホフマンのチェンジアップの握り
写真:Antonelli Baseball より
トレバーホフマンのチェンジアップの握り
トレバーホフマンのチェンジアップの握り

元々は、親指と人差し指でOKサインを作るサークルチェンジのような握り方のチェンジアップでしたが、当時のチームメイトのアドバイスを元に試行錯誤を繰り返し、パームボールのような握りになったそうです。

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トレバー・ホフマンのチェンジアップの投げ方

トレバー・ホフマンのチェンジアップは、リリース直前まで親指と小指を軸にしてボールを包み込むようなに握りで、ストレートと同じようにしてしっかりと強く腕を振ります。

この時、親指で強くボールをグリップするような意識で、ボールをリリースしていきます。

トレバー・ホフマンのチェンジアップの投げ方
トレバーホフマン氏の話ししている様子

強く腕を振ることで、バッターはスイング直前までストレートと見間違えさせることができる為、この強い腕の振りが重要になるそうです。

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