上原 浩治は、東海大仰星から1浪して大阪体育大学進学し、1998年のドラフト会議1位で読売ジャイアンツに入団しました。
入団1年目から20勝を挙げ、2度の沢村賞など巨人エースとして活躍し、2008年オフにFAでMLBのオリオールズに移籍。
そして、レッドソックス時代の2013年には、スプリットを武器にクローザーとしてワールドシリーズ制覇を達成しました。
MLBでは4球団でプレーし、2018年に巨人へ復帰し、その翌年の2019年5月20日に現役引退を表明しました。
今回は、上原 浩治のスプリットの投げ方についてご紹介します。
上原 浩治のスプリットの凄さ
レッドソックスのOBデニス・エッカーズリーは、上原浩治のスプリットについて、常に落差があり、もうひとつ浮き上がってくるようなスプリットは速いナックルボールのような球で、バットを振った瞬間に消えてしまうと解説しています。
この解説通り、MLBへの移籍後にこの球種を磨き、3種類のスプリットを使い分けることでクローザーとしても大活躍しました。
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上原 浩治のスプリットの握り方
人差し指と中指の間を大きく開けて、イメージとしては、フォークボールよりもやや浅くボールを握ります。
その際、人差し指の外側を縫い目に多少当てるようなボールの握りですが、上原 浩治はここの位置が標準ではなく、曲げたい方向や急速に応じて多少指の位置を変え、スプリットだけでも3種類を投げ分けしています。
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上原 浩治のスプリットの投げ方
ストレートを投げるような腕の振りか、それ以上の速さで腕を振りつつ、リリースの際は中指のペンだこができる内側の部分からストレートと同じように指を切るイメージで投げます。
その際に、ボールは抜かずにそのまま手首を固定して地面にぶつけるイメージでリリースします。
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まとめ
①直球と同じ感覚、同じ腕の振りで、ボールは抜かない。
②握りの深さ、縫い目の向きによって落ち方と球速を微妙に変える。
③どう使い分けるかは、フィット感で決める。