佐々木主浩の現役時代のフォークの投げ方

佐々木主浩の現役時代のフォークの投げ方

佐々木主浩は、東北高から東北福祉大を経て1989年ドラフト1位で大洋ホエールズに入団し、フォークボールを武器に抑えとして奮闘し、1998年には横浜ベイスターズの日本一に貢献してMVPを獲得しました。

ニックネームの『大魔神』は流行語大賞にもなり、その後はアメリカに渡って大リーグでも活躍し、日米通算381セーブの大記録を残しました。

佐々木主浩の始球式

今回は、2005年に引退をした佐々木主浩の現役時代のフォークの投げ方についてご紹介します。

佐々木主浩の現役時代のフォークの凄さ

佐々木主浩は、握力が握力80㎏と非常に強く、落差の大きなフォークは、「2階からのフォーク」とも形容されました。

役立つTV より

このフォークは、カウントを取るための遅いフォークと三振を奪うための速いフォークを投げ分けた、フォーシームの握りで速球を投げるように手首を固定せずスナップを利かせて回転をかけることで投げる140km/h前後のフォークと、手首を固定しほぼ無回転のチェンジアップ気味のフォークを投げ、縫い目にかける指を調節することで軌道を左右に振り分けることもできました。

Jason Gregory より

佐々木投手の持ち球は、150km/hの速球に加え、140km/h弱のスピードを保ったまま鋭く落ちるフォークボールのほぼ2種類と稀に投げるカーブです。

その為、バッターはストレートかフォークの2択に的を絞っていればいいはずですが、佐々木投手のフォークボールは速球同様の回転と速度で向かってくるので、投げた瞬間、打者からは球種を判別しづらく分かっていても打てない球種になっています。

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佐々木主浩の現役時代のフォークの握り方

ボールはフォーシームの向きで、人差し指の第一関節と第二間接の間で縫い目にかけ、親指と薬指は軽く添える程度にして、人差し指と中指でボールを指の根元の奥までしっかりと挟みます。

この握り方で、テイクバックの時は人差し指と中指だけでボールを握り、リリースの直前で親指と薬指を軽く添えてリリースをしていきます。

写真:baseabal より

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佐々木主浩の現役時代のフォークの投げ方

ストレートと同じ感覚で腕を振っていきますが、リリースの際手首を固定せずスナップを利かせるようにして投げます。

こうすることで、ボールに縦の回転がかかりバッターに途中までフォークだとばれにくくなります。

スナップをきかせずに手首を固定して投げる場合、縦の回転が殺されて球速が遅いフォークを投げることができます。

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