山口 俊の2種類のフォークの投げ方

山口 俊の2種類のフォークの投げ方

山口俊選手は、柳ケ浦高校から2005年の高校生ドラフト1巡目で横浜ベイスターズに入団し、クローザーと先発で活躍し2016年には、プロ入り初の2ケタ勝利をマークしました。

2017年にFAで読売ジャイアンツへ移籍し、2018年にはノーヒットノーランを達成するなど9勝を挙げ、翌年の2019年には15勝、防御率2.91、188奪三振をマークし、リーグ優勝に貢献しました。

そして、オフにポスティングシステムでブルージェイズ入団が決まりました。

山口俊選手のピッチングフォーム

今回は、山口 俊選手の2種類のフォークの投げ方についてご紹介します。

山口 俊の2種類のフォーク

山口 俊選手は、高校時代から三振を狙う変化の大きいフォークを投げていましたが、横浜ベイスターズ入団後、佐々木主浩選手などから学び、2014年に先発に転向するにあたって、球種を増やそうと思った際、フォークの落ち幅を意識的にコントロールして2球種増やし、現在もフォークを2種類投げ分けています。

山口俊選手のフォークを投げる時のピッチングフォーム

大きな変化のフォークは意識して空振りを取るボールで、三振が欲しい場面で使うことが多く、バッターの手元まで真っすぐと同じ軌道で来て、ベース板の真ん中ギリギリのところで垂直に落とすイメージで投げているそうです。

そして、小さな変化のフォークは、タイミングと芯を外すボールで、 SFFに近い落ちるツーシームのイメージで、空振りを狙うのではなく、ゴロを打たせる目的で使うことが多く、バッターには手を出させて凡打に仕留めることを目的として投げているそうです。

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山口 俊のフォークの凄さ

山口 俊選手は、スリークォーターから、最速157km/hのフォーシームと落差の大きいフォークボールを軸とした速球派投手です。

フォークボールは平均して130km/h後半台の球速で、大きな変化と小さな変化を意図的にコントロールし、空振りも、打たせて取ることもできる決め球として使っています。

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山口 俊の2種類のフォークの握り方

山口 俊のフォークは、リリース時の腕の振りは変わりませんが、2種類の変化の大きさによって握り方を変えて投げ分けています。

大きな変化のフォークの握り方

山口 俊のフォークで大きな変化を狙って投げる場合の握り方は、人差し指と中指の第一関節までの部分で、縫い目に指をかけずにボールを掴むようにして握ります。

この掴む感覚は、ボールは挟むような意識ではなくそこを中心にボールを握り込むようにし、親指は添えた状態で抜けてしまう場合には、親指でボールを抑える意識を持ち、抜けてしまう場合にはボールの下部に移動させて支えます。

大きな変化のフォークの握り方
写真:みずき より
大きな変化のフォークの握り方

小さな変化のフォークの握り方

小さな変化のフォークの握りは大きい変化のフォークと比較し、人差し指と中指の幅を少しだけ狭めて、第1関節を縫い目に掛け、こちらも巻き込みます。

ストレートに近い球速が欲しいので、抜けないように親指で下部を支え、リリースは大きい変化のフォークと同じです。

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山口 俊のフォークの投げ方

山口 俊のフォークは、意識的にストレート以上に腕を振り、シュートを投げるイメージで、腕を外側に捻るようにしながら投げる寸前までは手のひらを上に向けながら腕を振り、リリース直前で手首にスナップをきかせてボールを弾くようにしてボールを投げます。

山口 俊のフォークの投げ方

そうすることで、初速もストレートと同じ球速でバッターに球種がわかりづらいように投げることができ、2種類のフォークの落ち方も予測ができません。

山口 俊のフォークの投げ方

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