稲尾 和久の現役時代のスライダーの投げ方

稲尾 和久氏は、1956年に西鉄ライオンズへ入団し、その年に21勝と防御率1.06で最優秀防御率の活躍で新人王を獲得し、1958年には史上初の2年連続MVPに輝きました。

入団当初からシュートを駆使した投球術と、絶妙なコントロールで西鉄ライオンズの黄金時代を牽引し、1961年にはシーズン最多タイ記録の42勝を挙げ、1969年に現役引退しました。

主なタイトルはMVP2回、新人王、最多勝利4回、最優秀防御率5回、最多奪三振3回で、通算成績756試合、276勝137敗、防御率1.98の成績を残した選手です。

今回は、稲尾 和久の現役時代のスライダーの投げ方についてご紹介します。

稲尾 和久のスライダーの凄さ

稲尾和久氏のスライダーは、プロ入りした2年目にあたるキャンプで、プロでも通用する球種として習得した変化球です。

この習得した変化球のスライダーとシュートはストレートと同じ握りで、リリースポイントの直前に握りを変え、シュートとスライダーを投げ分けることもできたそうです。

稲尾 和久のスライダーの握り方

稲尾 和久のスライダーは、ストレートと全く同じ握りで、人差し指と中指をボールの縫い目にかけ、親指でボールの下部を支えるようにしてボールを握ります。

稲尾 和久のスライダーの投げ方

稲尾 和久氏のスライダーは、ストレートと同じ腕の振りで中指の力を抜き、リリース直前に親指と人差し指で強くボールを弾くようにしてボールを投げます。

この稲尾 和久氏のリリースの方法は、元々は中指と親指でボールを弾く投げ方でしたが、より強い回転をボールにかける為、人差し指の力を中心にスライダーを投げていたそうです。