楽天に移籍して迎えた涌井秀章選手の2020年は、6・7月度は6試合に登板して5勝0敗、防御率2.89、奪三振率9.88と好成績を収め、4年ぶりに月間MVPに選出されました。
江夏 豊氏は「フォームのバランスの良さでは涌井は今の日本球界において3指に入るだろう。他の投手と比べても、打者寄りでボールを離しているように見える。」と述べる程、強靭な足腰を持ち、9回でも140km/hを越える球速を計測できるスタミナを備え、活躍しています。
今回は、涌井秀章選手のチェンジアップの投げ方についてご紹介します。
涌井 秀章のチェンジアップの凄さ
涌井 秀章は、140km/h台後半のストレートだけでなく、カーブ、スライダー、チェンジアップなどの球種の豊富さとそれらの変化球の正確さを武器に活躍しています。
また、強靭な走り込みにより培われた足腰とスタミナで試合の終盤になってもストレートの威力が落ちず、ボールを投げる時にバッターの近くで離すことができるため、スピードガンよりバッターは球が速く感じるようになります。
投球での比率では、このストレートが半分を占め、変化球ではスライダーが多くなりますが、この間に投げるチェンジアップで球速の差を大きくつけることで、緩急をつけたピッチングで活躍しています。
涌井 秀章のストレート
涌井秀章選手は、プロ野球で活躍した松沼雅之氏によれば、ロスがなく全ての力を一点に、つまりボールに伝えて投げていることで、、実際のボールのスピードよりバッターには速く見えるそうです。
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涌井 秀章のチェンジアップの握り方
涌井 秀章選手のチェンジアップは、親指をボールから離した状態で中指と薬指と小指を縫い目にかけた状態で、人差し指と親指はOKサインを作るようにしてボールを握ります。
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涌井 秀章のチェンジアップの投げ方
涌井 秀章選手のチェンジアップは、できるだけバッターに近い位置でボールを離すために重心移動をしていきます。
その重心移動から、ストレートを投げる時と同様強く腕を振りながら、ボールを抜くようなイメージでボールをリリースしていきます。