千賀 滉大選手のスラッターの投げ方

千賀 滉大選手のスラッターの投げ方

それまでのカットボールをスラッターに改良した2019年には、奪三振王を獲得するほど成績を上げ、2018年との比較では、防御率3.51が防御率2.79にになるなど、大きく成績を上げ、投球の幅を広げることになった球種です。

日本代表の千賀投手のピッチングフォーム

今回は、千賀 滉大選手のスラッターの投げ方についてご紹介します。

スラッターとは?

スラッターとは、2015年頃から徐々に認知されるようになった変化球で、スライダーとカットボールの中間にあたり、鋭く縦に落ちる軌道を描きます。

スラッターは、投手の手から放たれた時にはスライダーのように大きな軌道を描くことがなく、ストレートと同じ軌道で向かっていき、バッターの手前で急激に落ちます。

このスラッターの軌道はバッターの寸前で曲がる為、空振りも取れる球種で、バットに当たってもゴロになる割合が比較的高いのが特徴です。

近年のメジャーリーグで、スラッターは「魔球」としても注目されており、マックス・シャーザーやクレイトン・カーショウなどが投げる球種として注目されています。

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千賀 滉大選手のスラッターの凄さ

2019年のシーズン途中に、代名詞であるお化けフォークだけでなく、この140km/h台のスラッターを武器として加え活躍しました。

最終的には、このシーズンにノーヒットノーランに加え、リーグ最多227奪三振を記録して令和初の奪三振王のタイトルを獲得しました。

このシーズン227奪三振の記録は、平成生まれでは歴代最多で、シーズン奪三振率11.33は規定投球回到達を果たした投手の中では歴代最高の記録となっています。

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千賀 滉大選手のスラッターの握り方

千賀選手のスラッターは、人差し指と中指を添えた状態でフォーシームの握りから外側にずらした状態で、中指をボールの縫い目にかけます。

そして、縫い目にかけた中指の対角線にあるボールの下部の縫い目に親指をかけた状態でボールを握ります。

スラッターのボールの握り
写真:わくわく堂 より
スラッターのボールの握り

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千賀 滉大選手のスラッターの投げ方

千賀 滉大選手のスラッターは、ストレートと同じようにして強く腕を振りながら、親指にかけた縫い目に指が残るようにして、リリース直前には小指がやや打者側に向き、中指でボールを縦に切るようなイメージでリリースをします。

千賀選手のスラッターのリリース
千賀選手のスラッターのリリース
千賀選手のスラッターのリリースの中指の動き

リリース直前には、小指をバッターに向けるようにして手首を捻りすぎると変化量の大きいスライダーのような軌道になり、肩や肘への負担も大きくなるので注意しましょう。

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千賀 滉大選手のフォークの投げ方

千賀選手のフォークは高めにきたと思ったらボールゾーンに落ちている、と打者が表現するほどの魔球です。

このフォークは真下に大きく落ちるため「お化けフォーク」と呼ばれています。

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