高梨雄平選手は、早稲田大学3年の時に完全試合を達成し、その後社会人のJX-ENEOS時代にサイドスローに転向し、2016年のドラフト9位で楽天に入団したピッチャーです。
入団後、開幕一軍を勝ち取ると、開幕3戦目に中継ぎとして初登板を果たしその年は46試合に登板して防御率1.03と抜群の安定感を誇りました。
そして、2020年7月にトレードで読売ジャイアンツへ移籍し、勝ちパターンの一角を担い、左右とも苦手にしないピッチングでセ・リーグの打者を抑え続け、8月27日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)で青木宣親選手からホームランを打たれるまで、登板15試合連続無失点の活躍を見せました。
今回は、高梨 雄平選手のツーシームの投げ方についてご紹介します。
高梨 雄平選手のツーシームの凄さ
高梨 雄平選手は、サイドから繰り出される最速145km/h前後のストレートとスライダー、ツーシーム、チェンジアップを武器に活躍しているピッチャーです。
スライダーの印象が強い高梨選手ですが、サイドスローに転向する前から投げていたスライダーが、腕を下げたリリースに変えたことでうまく操ることができなくなりツーシームを投げ始め、覚えた当初から自分のモノにしていたそうです。
稀に見る左のサイドスローということに加え、左腕を体の側面で隠しグラブも持ち上げて、球の出所を見えなくする投球フォームで、球の出どころが分かりづらく、バッターに近い位置でボールを離すリリースポイントで、寸前まで球種や軌道が分かりづらい投球フォームです。
そして、ツーシームは、ストレートと思わせてバッターの手元で少しだけ変化する軌道を描き、右に曲がるスライダーと左に曲がるツーシームでバッターは混乱し、打ち損じを誘う球種として活躍しています。
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高梨 雄平選手のツーシームの握り方
高梨 雄平選手のツーシームは、ストレートに近い感覚で投げられるところに指をかけるようなイメージで、人差し指と中指をボールの縫い目に添わせ、親指と薬指もボールの縫い目にかけ、いずれの指も第一関節あたりがあたるようにしてボールを握ります。
ボールをしっかりと深く握るのではなく、多少浅めにボールと手に隙間ができるようにしてボールを握るのが、高梨選手のツーシームのボールの握り方です。
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高梨 雄平選手のツーシームの投げ方
高梨 雄平選手のツーシームは、ストレートと同じように強く腕を振りながらリリースしていきます。
意識としては、ゴロを打たせる意図で投げていくと腕の振りが弱くなるので、結果のことは考えず、あくまでも強いボールを投げる意識でリリースしていきます。