攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方

攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方

攝津 正氏は、2008年度プロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから5位指名を受け入団し、プロ1年目にあたる2009年から39ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手と新人王のタイトルを獲得しました。

翌年も、2年連続となる最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、2011年には先発に転向以降5年連続2桁勝利や5年連続開幕投手、沢村栄治賞まで獲得。そして、2018年限りで引退しました。

摂津正さん
写真:攝津正 SETTSU#50 より

今回は、攝津 正氏の現役時代のシンカーの投げ方についてご紹介します。

攝津 正の現役時代のシンカーの凄さ

シンカーは、ボールの出所が通常と異なる為、点に近い形でラインを合わせることが難しく、ボールの軌道に合わせてスイングを入れていく必要がある球種です。

攝津 正氏は、社会人時代、スライダーとカーブの球種でしたが、左投手でチェンジアップとスクリューの中間のような球種を投げる先輩から握り方を教わり、その握り方を自分に合うよう試行錯誤を続け、その握りになったそうです。

投げる時には2種類を使い分け、右バッターに対しては、球速の速い回転が多いシンカーで、左バッターには抜く方のシンカーを投げ分けしていたそうです。

攝津 正のカーブの投げ方

攝津 正氏の縦に割れるカーブは、 代名詞であるシンカーが頭にある為、バッターはこの緩い100km/hのカーブに大きくタイミングを外されていました。

テイクバックの小さいタイミングの取りにくい投球フォームから、カーブとシンカーを駆使して、2012年には17勝5敗、防御率1.91の圧倒的な成績で、最多勝と沢村賞を獲得しました。

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攝津 正の現役時代のシンカーの握り方

攝津 正氏の現役時代のシンカーは、人差し指と中指をくっつけた状態で、ボールの縫い目に沿うようにして指を置きます。

そして、大きく開いた薬指はボールを包むようにして縫い目にかけ、小指は薬指にくっつけ、親指は縫い目にかけず、ボールの下部を支えるようにして指を置きます。

攝津 正の現役時代のシンカーの握り方
攝津 正の現役時代のシンカーの握り方
攝津 正の現役時代のシンカーの握り方

握りの深さで2種類を投げ分ける

攝津 正氏の現役時代、ボールの握りの深さによってシンカーを使い分けていたそうです。

浅い握りの場合は、球速が遅くチェンジアップのようなシンカーで、深い握りで投げればその分グリップが効き、球速が早いフォークのようなシンカーになります。

攝津 正の2種類のシンカー
攝津 正の2種類のシンカー

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攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方

攝津 正の現役時代のシンカーは、ストレートと同じように強く腕を振っていきながら、手首を捻るようにして外側に返し、中指と薬指の間からボールをリリースします。

球速を速くしたいときは指に引っ掛けるようにし(回転を加えるように)、遅くしたいときは抜くように(回転を加えないように)してリリースします。この抜くシンカーはチェンジアップと同じような感覚で投げます。回転を加えるシンカーは主に中指でリリースの瞬間に回転を加えます。

攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方
攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方
攝津 正の現役時代のシンカーの投げ方

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