中村紀洋氏は、フルスイングながらも柔らかい打撃でボールを飛ばすバッティングで近鉄バファローズのいてまえ打線を牽引した選手です。
近鉄バファローズからの移籍後が円熟味と共に、遠くへ飛ばす為に振るスタイルではなく、打撃の柔らかさに加え手首を柔軟に使い、バットのしなりを使って、遠くへ飛ばす為、ライト方向への長打も打てるバッティングで長きに渡り活躍しました。
今回は、中村 紀洋のバッテイングフォームについてご紹介します。
中村 紀洋の略歴
中村 紀洋氏は、大阪府立渋谷高等で通算35本塁打を記録し、1991年に近鉄バファローズよりドラフト4位指名を受け、プロ野球に入団しました。
プロ入り3年目から一軍に定着するといてまえ打線の四番として活躍し、2000年には39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得しました。
2004年には、日本代表でシドニー五輪に出場して銅メダルを獲得に貢献しながらメジャー・リーグ挑戦を経て、2006年には日本球界に復帰したその翌年の2007年には、育成契約から這い上がり、中日ドラゴンズで日本シリーズMVPを受賞し、その後DeNAベイスターズで通算2000安打を達成し、2014年に戦力外となり退団後は事実上の引退状態です。
中村紀洋氏の通算成績は、2267試合に出場し2101安打404本塁打1348打点、打率2割6分6厘とバッテイングだけでなく、三塁手としてゴールデングラブ賞を7度受賞するなど守備にも定評があり、特に逆シングルやイレギュラーバウンドへの対応でグラブ捌きも卓越した選手です。
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中村 紀洋のバッティングフォーム
中村 紀洋氏のバッティングフォームは、左足を開いてバットを高く上げる構えから、足を大きく振り上げてボールを打つフォームで、打った後のバットを放り投げるフォロースルーも人気だったフォームです。
このバッティングフォームは、近鉄バッファローズ入団当初に修正するように言われたそうですが、長距離砲として足を上げて打つこのバッティングフォームにこだわり続けました。
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スタンス
中村紀洋選手の構えは、両脇を締め体の前で腕を絞りながらリストの柔軟性を意識してボールを待ち、構えからトップを作り出す際の手首の柔らかさが目立ちます。
このように構えた際、手首を柔らかく保つことを意識して、常に細かく動かしておき、そこからグリップを大きく捕手方向へ引き、トップを作り出していきます。
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バックスイング
バックスイングでは、手首を1回下に下げてから上へ上げるリズムを取り、大きなトップの位置を作り出していきながら、軸足と逆の足をキャッチャー側に大きく引きながらバックスイングを行います。
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ステップ
作ったトップを維持した状態で、ピッチャーの方向へ大きく踏み出していきます。
アプローチ
手首の柔らかさはスイング中も変わらず、どのようなボールに対しても、ヘッドを立てた状態でスイングを始動し、最短距離でバットをぶつけて行きます。
こうすることでヘッドが走りスイングスピードも速くなり、どのような球種でも確実にボールを拾うことができるようになります。
インパクト
バットでボールを拾ってからは、バットのしなりを利用して一気に運んでいきます。
現役時代の、確実性があり長打も打てた中村紀洋選手の特徴的な部分です。
フォロースルー
腰を並行にしながらバットを上方に上げるようにして、フォロースルーをしていきます。