守備には野球の醍醐味と言える部分が多数ありますが、フィールディングの本質は派手なプレーにあるのではなく、いかに基本に忠実なプレーができるかどうかにあります。
言えるのは、堅実な守備ができるチームは、間違いなく強いチームで、守備のミスはコツと慣れることによって決定的に減らすことができます。
今回は、トンネルや、フィールディングのリズムや守備のミスを減らす6つ方法とコツについてご紹介します。
トンネルを減らす方法とコツ
トンネルをする大きな原因としては、あごが上がったりするなどして、ボールをキャッチする直前まで見ていないことと、下から上へのグラブさばきができていないことなどが考えられます。
ボールから目を離してしまうのは、ボールへの恐怖心から起こることが多いので、ゆるいゴロのノックを数多く受けるなどの練習で直していきましょう。
下から上へのグラブさばきは、両ヒザを深く曲げて重心をしっかりと落とし、目をボールに近づける意識を持つとうまくいきます。
両ヒザを深く曲げることができず、腰の位置が高いままでの捕球体勢でゴロを処理しようとすると、ボールが目から離れる分だけ軌道を正しくとらえられません。
その結果、体を柔軟に動かすことができなくなるので、より恐怖心が強くなり、トンネルをすることになってしまうので、これらの方法でトンネルを無くしていきましょう。
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ゴロを捕球した後の送球ミスを減らす減らす方法とコツ
ゴロを捕球した後、送球ミスが起こるのは、キャッチしたときにグラブのなかでボールの勢いをしっかり殺せていないことが原因です。
グラブのなかでボールが動いてしまうようでは、正しい握り方もなかなかできず送球も安定しません。
必ず人差し指の付け根あたりでボールをしっかり捕球して勢いを殺し、グラブのなかに手を入れてボールに触ったときに、指先が縫い目に引っかからない場合には、ボールの中心を握ることを意識して練習するとさらに良くなります。
そうすれば、どれか一本の指先に縫い目がかかるはずです。
これはキャッチボールを数多くこなすことで自然と身につけることができるので、入念にキャッチボールをしてこの感覚を身に付けるようにしましょう。
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ゴロのエラーを減らす方法とコツ
ゴロをエラーしてしまう原因で、よく腰が落ちていないといういわれ方をしますが、じつはその意味も解釈によってまったく違ってきます。
たとえばメジャーリーグの選手たちの捕球体勢は日本でいわれる腰高になっているものが多く見かけます。
日本でいわれている「腰を落とした捕球体勢」は、お尻の位置をグラウンド近くまで落とすと解釈しているプレーヤーが多いですが、このフォームは、上体が棒立ちの状態になってボールから目が離れ、捕球するまでの体の流れ、リズムをいったん止めてしまうので、ミスを誘発しやすいのも事実です。
メジャーの選手たちはボールに目を近づけようとして両ヒザを深く曲げます。
そのため上体がグラウンドと平行になるような形になり、腰の位置がやや高くなりますが、ミスすることは少ないのが事実です。
メジャーの選手たちは、けっして腰を落としているのではないことを知りつつ、腰を落とすことより、ボールに目を近づける意識を持つようにしましょう。
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フィールディングのリズムを良くする方法とコツ
フィールディングにかぎらず、野球では「よいリズム」でプレーできるかが、とても大切です。
このリズムがバラバラになってしまうと、理にかなった動作ができなくなり、結果エラーをしやすくなります。
フィールディングにおいてリズムを作り出すために大切なのは、かかとからつま先へ体重を移動しながらフットワークを使うことが重要です。
また、体のどこかに余分な力が入っているとリズミカルな動きができないので注意が必要です。
さらに、両ヒザをつねに柔軟にしておくことも欠かせない条件になります。
グラブでリズムを作り出す選手も多いですが、自分なりのリズムを養うには、ゆるいゴロのノックを数多く受けるのが一番効果的です。
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バンザイを減らす方法とコツ
フライを捕る上でまず大切なのが、バッターが打った瞬間にボールの落下地点を判断し、素早くその場所へ走り込むことが重要です。
ボールをキャッチするときは両手で確実に捕るのが基本となりますが、その為にもすばやくボールの落下地点に入り、その2~3歩後ろで捕球体勢に入り、キャッチするときに前へ踏み込んでいくぐらいの余裕を持つのがより良いでしょう。
また、フライといっても内野手と外野手では、ボールの軌道も違ってきます。
外野手のフライは大きな放物線を描きながら飛んでくることが多く、長打に結びつくような打球は力強くなります。
一方、内野手のフライは高く上がって鋭角的な曲線を描いて落下してくることが多く、風にも影響されやすいので注意が必要です。
捕球のミスを減らす方法とコツ
ボールを捕球するのは、体の正面が基本です。
ボールを見やすく、確実に捕れる為これが基本になりますが、試合ではさまざまな性質の打球がきて、体の正面で捕れない場合も多くあります。
ゴロの場合は、ボールがバウンドする直前か、バウンドした直後がいちばん捕りやすく、ハーフバウンドはグラブを体の前に出しにくいため捕りにくくなります。
捕りやすいバウンドで捕るためには、ヒザの曲げ方で高さを調整して、捕球体勢をつくることが大切になってきます。
たとえば、強い打球がハーフバウンドできたとしても瞬時にヒザを深く曲げて腰の位置を低くできれば、胸元あたりで捕球することも可能になります。