宮本慎也の捕球から送球までの守備のコツ

宮本慎也の捕球から送球までの守備のコツ

宮本慎也は、PL学園高校時代1987年の第69回全国高等学校野球選手権大会では唯一2年生として決勝戦に出場し、全国優勝を果たしました。

高校卒業後は同志社大学に進学し関西学生リーグでは、1990年春季のリーグ戦で首位打者を獲得し、卒業後は社会人野球のプリンスホテルへ進んだ後、1995年のドラフト2位指名を受け、ヤクルトスワローズに入団しました。

堅実な守備が特徴で、打撃でも通算2000本安打を達成し、2大会連続で五輪日本代表主将も務め、日本プロ野球選手会長も歴任し、2013年10月4日に現役引退を表明し、現在は野球解説や講演など、その活動は多岐にわたります。

宮本慎也のフィールディング

今回は、宮本慎也の捕球から送球までの守備のコツについてご紹介します。

宮本慎也の守備の上手さ

宮本慎也の現役時代、捕球からスローイングに至るまで、最後まで基本を崩さずお手本のようなプレーと言われ、一番難しいどんな打球に対しても、基本を崩さずに対応し、ゴールデングラブ賞を遊撃手部門で6回、三塁手部門で4回獲得しました。

また、週刊ベースボール実施の球界200人が選んだ!内野守備ランキングでは、遊撃手1位に選出されています。

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宮本慎也の内野守備の構え方

堅実な守備は、準備をして打球へのスタートをいかに早く正確に作れるかが重要なポイントです。

セカンド・ショートの構え方

セカンド・ショートは打球やランナーに対して360度動き、色々な動きが求められるポジションなので、できるだけどこにでもスタートがきりやすいように、中腰から少し高めの腰の位置で、テニスプレイヤーのような姿勢でいることが理想です。

セカンド・ショートの構え方
写真:タイムリー編集部 より
セカンド・ショートの構え方

決して低く構えたり、突っ立った姿勢ではスタートが切りにくくなる為、中腰程度に構えます。

バッターが打つ瞬間には、宮本選手は右足を前に出し打球に備え、それ以外の方法では、中腰の状態のまま横に揺れたり、打つ瞬間に飛ぶ選手います。

このように自分に合った構えと、一歩目の切り方を見つけましょう。

セカンド・ショートの構え方

ファースト・サードの場合

ファースト・サードは、セカンド・ショートと比較してバッターに対して近くなり、ピッチャーの投げたボールを追うことが難しくなります。

その為、バッターのスイングに対しての反応になり、速い打球や不規則な打球への反応する為の構えが基本的な考え方です。

その為、基本は低く構えることが重要です。

できるだけ、ボールに対して下から上の動きにする為、その姿勢でグラブは地面につけます。

ファースト・サードの構え

極力、三遊間や一二塁間の打球に反応できるよう右足は前に出した状態で構え、野手の間の打球処理に対応できるよう、左右に動く意識で低く構えます。

ファースト・サードの構えのポイント
前と横から見たファースト・サードの構え

このような低い姿勢で構えを作り、バッターの反応を見て下から上にグラブを使うようにして打球に対応します。

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宮本慎也の捕球のコツ

捕球する前に、打球へのアプローチによって捕球位置や捕球の難易度が大きく変わってきます。

打球へのアプローチ

バウンドしているボールは、極力ショートバウンドで捕球するようにし、右足で捕球のタイミングを合わせます。

右足でタイミングをとり、左足とグラブがボールに対して同時に入っていきます。

その際、右足はかかとから入るようにすることで打球に対してボールの強弱で止まったり、勢いをつけたりすることが可能になります。

こうすることで、ボールに対して右側から入ることで捕球時に身体の正面で捕球することができ、そのままの流れでスムーズに送球の動作へ移ることができます。

宮本慎也のオススメの練習方法

手で自分の右側へゴロを転がしてもらい、打球の右側からのアプローチの練習を行います。

この方向にゴロを転がしてもらうことで、できるだけ右側に回り込み足を使って捕る癖がつき、全てのプレーがスムーズに行えるようになります。

さらにバウンドに合わせることも上手になります。

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宮本慎也のグラブの使い方

ゴロの打球を捕球する場合、グラブの先が下を向くように身体の中心から円を描くようにしてグラブを出します。

宮本慎也のグラブの使い方
写真:tokyoatoms2 より

ノーバウンドのボールは、目線にグラブが入るようにしてグラブの先は上向きに出し、なるべく身体を動かして目線に近い位置にグラブを出すようにしましょう。

宮本慎也のグラブの使い方
宮本慎也のグラブの良い使い方と悪い使い方

グラブは手の平が立っているようにしてグラブを出すようにします。

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宮本慎也の送球のコツ

捕球直後は、グラブに手を入れる際にそのままボールを正しく握りに行こうとせず、送球方向へステップする間にボールを握ります。

宮本慎也のステップする間に握り変えるコツ
写真:tokyoatoms2 より

このステップする間に握り変えをする際、グラブの網の部分や、土手など芯以外の場所で捕ることで、握り変えにも時間がかかってしまい正確な送球が難しくなる為、捕球時には手のひら全体を使い必ずグラブの芯で捕るようにすることが重要です。

宮本慎也の捕球時のコツ

ステップしながら握り変えができ、送球する際は投げたい方向に左肩を向けながら、そのまま踏み出す足を投げる方向に踏み出します。

宮本慎也のスローイングのコツ

その際、踏み出す足は送球方向に対してクロスしたり、足が開かないようにして踏み出すことが重要です。

宮本慎也のスローイング時にやってはいけないこと

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