チェンジアップは、ほかの変化球と違い、軌道ではなく、速度を変化させ ストレートと同じフォームからリリースされて、速球に比べて格段に低速な球種がこのチェンジアップの大きな特徴です。
また、この球種の覚えやすさと投げやすさはもちろん、打者を打ち取りやすい球種で、肩や肘への負担も少ないため、小中学生でも安心して投げられる球種といえます。
速度が遅いのと、ボールの回転が少ないことで落ちる変化をしますが、チェンジアップと見切られたり、高めに抜けた場合は一転して打ち頃の危険な球になり、かなりの確率で打たれてしまいます。
比較的近年で評価を上げたチェンジアップの特徴や、投げ方についてご紹介します。
チェンジアップを投げる目的
チェンジアップを投げる目的は、相手がストレート狙いで、打ち気のところに、フォームはそのままでチェンジアップを投げ、タイミングを外す効果を見込んだ目的で投げます。
つまり、チェンジアップはストレートや比較的球速がある球種との組み合わせで活きてくる球種です。
言い換えればストレート等他の球種と球速差がないチェンジアップは、打者にとってただの打ち頃の球にしかならず、「次に来る」と読まれたらほぼ打たれる球種になります。
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チェンジアップの握り方
チェンジアップの握りは、ピッチャーによって色々な種類がありますが以下の握りが一番オーソドックスな握り方です。
チェンジアップは、球速差をつけることが目的で握り方はかなり自由です。
ですが、その中で最も気を付けたいのは、指先がボールにかかりリリースをすると、ボールに回転がつき、自分でも不本意な変化をさせてしまうことがあるので、指の根元がかかるようにすることを心がけ、ストレートと同じモーションで自分が投げやすい握り方を意識するといいでしょう。
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チェンジアップの投げ方
チェンジアップの投げ方はストレートと同じ腕の振りをし、リリースの瞬間だけは抜くようにし、回転を抑えることに注意します。
投げ方で重要なことは、ストレートと同じ投球フォームでチェンジアップを投げることができて威力を発揮するものなので、チェンジアップのときだけ足の上がりが低い。腕の振りが遅いなど、チェンジアップの球種が読まれそうな投げ方を避けましょう。
この通り、ストレートの投げ方と変わらない投げ方であればあるほど、チェンジアップの威力が増し、打者のタイミングを外すことができます。
フォークのようなチェンジアップ
今永昇太選手のスプリットチェンジは、投げ始めてからこのボールを武器にして、2018年はシーズン通じて80個だった奪三振数が、180個と飛躍的に増加しました。
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練習方法
ストレートとのモーションの差異が少なければ少ないほど、チェンジアップの効力が増します。
そのため、モーションを重点的に見てもらうと良いでしょう。
実際にチェンジアップをストレートと投げ分けて、友人にどちらを投げるつもりか見切ってもらうのです。
見切られる回数が多いようなら、そのチェンジアップは実戦に投入するのは早いといえます。
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チェンジアップを投げる時の注意点
ストレートと同じ腕の振りで投げることが、チェンジアップを投げる時のポイントですが、投げる時によくありがちな事象と注意点についてご紹介します。
腕の振りが遅くなる
スピード差をつけたいがあまり、 チェンジアップを投げる時に腕の振りが遅くなってしまうことがあり、このケースがチェンジアップを投げる時のケースで多く、最も注意したい点です。
このことで、バッターに投げる球種がチェンジアップであることを読まれてしまい、打ち頃のボールになり狙い打ちされます。
置きに行く
チェンジアップは、抜いたように投げ、意図した回転をかけない球種の為、変化がやや不規則で、インコース、アウトコースのコントロールをしにくい球種です。
そのため、狙ったところに投げたいあまり、ボールを置きに行きってしまうことがあります。
低めに投げることを心掛ける
チェンジアップが高めに抜けた時、殆ど変化しない棒球のストレートになることがあることが多々あります。
この時点でもバッターのタイミングを狂わせることが出来ていれば、全く問題はありませんが、打者にしっかり溜めて打たれた場合に、高めの球を痛打される可能性が高くなります。
チェンジアップのまとめ
チェンジアップは非常に面白い変化球です。
チェンジアップの効果は配球によるところが大きいので、配球を考える人にとっては野球の醍醐味といえる、相手打者との読みあい、探り合いを楽しことができる球種です。
また、肩や肘にも負担がすくない球種なので、一番初めに覚える変化球としては適当かもしれません。
是非チャレンジしてみてください。
杉内俊哉選手のチェンジアップ
全盛期の杉内俊哉選手のチェンジアップは、ぱっと見なんで打てないんだろうと思うようなボールですが、この球種でバッターを手玉に取りました。
ホームに来るまで2回バットを振れると言ったほど、バッターにとってはなかなかボールが来ない、打ちにくい球です。
ストレートの握り方を変えるだけで投げることが可能なので、握り方を参考にして試してみましょう。