山本由伸選手の高速フォークは、高校生の時に当時の先輩に教えてもらい習得した球種です。
2019年の日本対メキシコ戦で2番手として登板したワンアウトからこのフォークで連続三振を奪い、それを見た野村克也氏は「腕の振りがいいから、打者が幻惑されるのかな。思い切って手を振って変化球が来る。(山本のフォークは)世界に通用する」と評しています。
今回は、山本由伸選手のフォークの投げ方についてご紹介します。
山本由伸選手のフォークの凄さ
山本由伸選手のフォークは、高速フォークの異名をもつほど、平均して140km/hを記録する程の速いボールで、まっすぐに伸ばした軸足を曲げて、この曲げた勢いとマウンドの傾斜を利用して投げている球種です。
通常、フォークという球種は落差を大きくする為に回転数を抑えて投げることで球速も遅くなりますが、山本由伸選手のフォークは回転数を多くしながら、球速が速く落差も大きい軌道を描き、150kmをコンスタントに記録するストレートとの組み合わせで絶大な効果を発揮しています。
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山本由伸選手のフォークの握り方
山本由伸選手のフォークは、人差し指と中指は開いた状態にしてボールの縫い目に並行して添わせるような形で指を置きます。
親指は、人差し指と中指と三角形が作れる位置に、軽く添えるようにして置き、指の第2関節の辺りまで深くボールを握ることがポイントです。
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山本由伸選手のフォークの投げ方
ストレートと同じ腕の振りのままで投げますが、山本由伸選手のフォークは通常のフォークのように抜くようにして投げるリリースとは異なり、リリース直前まで人差し指と中指にボールをかけて投げます。
通常のストレートのリリースと感覚としては変わらず、回転をかけてフォークを投げることで、球速の速いフォークを実現しています。