吉見 一起の現役時代のスライダーの投げ方

吉見 一起の現役時代のスライダーの投げ方

吉見一起氏は、2005年のドラフト会議で社会人ナンバー1投手と目玉選手となり、ドラフト希望入団枠で中日ドラゴンズに入団し、惜しまれながらも2020年に現役を引退したピッチャーです。

現役時代は抜群の投球術と球界で1、2を争う制球力を武器として、シュート、スライダーで横の変化、フォークで縦の変化と幅広いピッチングで、打者は非常に狙い球が絞りづらく、その投球術を武器に最多勝利2回(2009年、2011年)、最優秀防御率1回(2011年)、最高勝率1回(2011年) を獲得しました。

吉見一起選手のピッチングフォーム

今回は、吉見 一起の現役時代のスライダーの投げ方についてご紹介します。

吉見 一起の現役時代のスライダーの凄さ

吉見 一起氏は、ノーワインドアップのスリークォーターから速球と同じ腕の振りで投げるスライダーを低めに集め、ストレートと同等と投げる割合が多く、現役時代に武器としていた球種です。

このスライダーは、1961年に69試合に登板し、429回1/3を投げ35勝19敗、32完投、12完封、310奪三振、防御率1.70という驚くべき数字を残した中日ドラゴンズOBの権藤博氏にアドバイスを受け、20種類のスライダーを投げ分けていたそうです。

ラブすぽ より

吉見 一起の現役時代のフォークの投げ方

育成選手としてソフトバンクに入団し、今や球界を代表するピッチャーになった千賀投手の代名詞でもある「お化けフォーク」のヒントをくれたのが、吉見一起氏なのは有名は話です。

以下の記事では、その原型である吉見 一起氏のフォークボールの投げ方も紹介しているのでよかったらご覧ください。

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吉見 一起の現役時代のスライダーの握り方

吉見 一起氏のスライダーは、フォーシームと同じボールの向きで、人差し指と中指をボールの縫い目にかけた状態から、開いている人差し指と中指の間をくっつけた状態で握ります。親指やそれ以外の指はフォーシームの握りと全く同じ握りです。

吉見 一起のスライダーの握り方
ラブすぽ より

この人差し指と中指をくっつけて閉じるようにしてボールを握ることで、ボールに入る指の角度が斜めに入り、ボールの重心が傾きそのまま投げることでボールを切るようにしてリリースができ、スライダーの横に曲がる軌道を描きます。

吉見 一起のスライダーの握り方
ストレートの握りに近いスライダーの握り

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吉見 一起の現役時代のスライダーの投げ方

吉見一起氏のスライダーは、ストレートを投げる時と同様強く腕を振りながら、手首は捻らずに、縫い目にかかっている中指に力を入れてボールをリリースします。

そうすることで、ボールが外側から押し出される様にスライド回転でリリースされ、スライダーの横へ曲がる軌道を描きます。

吉見 一起のスライダーの投げ方
中指でボールを切る吉見 一起のスライダーの投げ方
吉見 一起のスライダーの握り方

この時、ボールの投げ方やリリースの仕方をその状況に応じて都度変えて20種類のスライダーを投げ分けしていたそうです。

スライダーを投げ分けを話す吉見一起氏

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