吉見 一起の現役時代のフォークの投げ方

吉見 一起の現役時代のフォークの投げ方

吉見 一起氏は、金光大阪高校時代に甲子園出場をし、卒業後はトヨタ自動車を経て、2005年のドラフト会議の希望枠で中日ドラゴンズに入団しました。

2008年に10勝を挙げ、翌2009年には16勝で最多勝を獲得。そして2011年には18勝を挙げ、防御率1.65で最多勝、最優秀防御率、最優秀投手、ベストナインの4冠を達成し、2008年から2012年まで5年連続の2ケタ勝利をマークしました。

その後、2013年には右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年からは3年連続で1ケタ登板にとどまりながらも、2018年には6年ぶりの完封勝利を挙げましたが、2020年に惜しまれながらも引退しました。

吉見一起選手のピッチングフォーム

今回は、吉見 一起の現役時代のフォークの投げ方についてご紹介します。

吉見 一起のフォークの凄さ

吉見 一起氏は、通算与四球率1.55の抜群の制球力を武器に、2012からの5年間に渡り、中日では星野仙一氏以来となる二桁勝利も達成したピッチャーです。

ノーワインドアップのスリークォーターから速球と同じ腕の振りで投げるスライダーとシュート、チェンジアップを投げ分け、中でもフォークは要所要所で使われた球種です。

お化けフォークで有名な千賀投手がまだ育成選手だった2012年1月参加した自主トレの合宿で吉見 一起氏と出会い、投げ方を教わったのがこのフォークだったそうです。

その練習方法は、短い距離でも、あえてワンバウンドでフォークを投げるという練習方法だったそうです。

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吉見 一起の現役時代のフォークの握り

吉見 一起氏のフォークは、勝負球かカウントを取りに行く時の違いで多少握りを変えて使い分けをしていたそうです。

親指を下に置くカウントをとる為の握り

カウントをとる為の握りのときは、人差し指を中指をボールの縫い目にかけず、ちょうど縫い目に添わせるようにして指を置きます。

そして、親指はボールの下部を支えるようにします。

吉見 一起の現役時代のフォークの握り
写真:ラブすぽ より
吉見 一起の現役時代のフォークの親指の位置
ストライクをとるときの親指の握り

この親指を下に置く握りは、ストライクゾーンからボールになるような変化をさせたい時にする握りで、球数を少なくバッターを打ち取りたい時に使う握りです。

親指を横に置く決め球のフォークの握り

決め球や空振り狙いを狙っていく時のフォークの握りは、人差し指と中指をボールの縫い目には触れずに添わせるようにして、ボールを挟みます。

そして、親指を人差し指の下にくるようOKサインを作るようにズラしてボールを握ります。

決め球の時のフォークの握り
決め球の時のフォークの握り
決め球の時のフォークの握り

この握りは、特に初球からバットを振ってきそうなバッターへ、ボールになるような変化をつけたい時のボールの握りです。

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吉見 一起の現役時代のフォークの投げ方

吉見 一起氏のフォークは、ストレートと同じ腕の振りで強く腕を振りながら、人差し指と中指の間からボールを抜くようにしてリリースします。

また、ボールの縫い目に指をかけない為、リリースの瞬間まで指に強く力を入れる為、力みで腕が硬くなりならないよう注意が必要です。

フォークの腕の振り
写真:西条 より
フォークの腕の振り
フォークのリリース直前

感覚的には、意識は特に左手に持つそうです。そして、投球フォームの始動から三塁側を長く見ながら体重移動していき、右足は極力全部プレートに付けておく感覚でボールを投げる感覚です。

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