バッターが打ちにくい ストレートの上達方法

バッターが打ちにくい ストレートの上達方法

自分に合ったフォームと腕の振りを見つけたら、フォ ーム固めに着手しましょう。

その習得度を表すのが球速です。

年齢や筋力に差があるので一概に数字は決められませんが、フォーム改造後にプラス10km/hを目標とすれば、フ ォームの完成度はもちろん、チームの他のピッチャーとの比較の中でも抜きん出た存在になれます。

しかし球速はそこそこでも、バッターにとって打ちにくいストレートを投げる投手がいます。

これはボールの出どころがバッターから見えにくいタイプのピッチャーで、実際の球速が120km/hしかなくても、プラス10km/h以上に感じさせることができます。

上背がない、筋力が弱い球速が出ないタイプのピッチャーは、ボールの出どころとリリースポ イントを遅らせる工夫をすることが必要です。

今回は、このバッターが打ちにくいストレートついてご紹介します。

ストレートの球速を10km/h上げる

ひとつの目安として、今の球速よりプラス10km/hを目標にフォーム固めの練習をします。

引用:ベルTV 2nd より

MAX120km/hのピッチャーなら130km/h。130km/hなら140km/hを目標に強いボールを投げられるようになれば、試合に出場する機会が増え、さらにレベルアップ することができます。

このように、速いストレートを投げれることは魅力的な事です。

球速が上がればスピードボールを軸に変化球との組み合わせで相乗効果があるだけでなく、ピッチングの幅が大きく広がります。

この速いストレートを投げる事自体、元々の才能だとあきらめる必要はありません。

先日、読売ジャイアンツを引退した上原浩治選手も、19の浪人時代に筋力トレーニングを行い、一年半ぶりの投球で高校時代よりも球速が10km/h以上もアップし146km/hを超えた逸話があるように、適切なトレーニングで球速は上げることができます。

球速を上げる為には、キャッチャーへの投げ込みも非常に大切なことですが、それ以上に正しいフォームで投げ、効果的な練習をする必要があります。

ここではストレートの球速を上げるための効果的な練習方法についてご紹介したいと思います。

シャドーピッチング

バッターが素振りを行うように、ピッチャーには投球フォームを固める基本的な練習方法にシャドーピッチングがあります。

シャドーピッチングを行う際、ハンドタオルを使い、真ん中の部分を人差し指と中指で引っ掛け、ボールを握るように持ちます。

引用:광자Kwangjya より

この持ち方でシャドーピッチングを行うやり方にすることで、腕を振ると抵抗があり少し負荷がかかるため、実際にボールを持って投球した感覚に近い状況を作ることができます。

仮に、手に何も持たない方法で腕を振ると、肩や肘の故障の原因にもなるので、必ずタオルを使用してシャドーピッチングを行いましょう。

下半身を強化

投球フォームを固めるために、その基本となるのが下半身です。

どんなに良いフォームで投げる事ができても、下半身が安定していないとフォームとコントロールが安定せず、速いストレートを投げる事も出来ません。

下半身を強化するのによく行われている練習が、長距離と短距離を両方行う走り込みです。

走り込み自体、地味なトレーニングですが下半身が強化されていきます。

またそれ以外では、タイヤ引きや階段登りも効果的な練習が可能なので、色々織り交ぜながら行うと、気持ちもきれず継続して練習することも可能です。

体重移動

速い球を投げるコツは、ボールにしっかりと体重を乗せる事です。

速い球を投げるコツは、リリースポイント時にしっかりと力と体重をボールへ伝える為、正しいフォームで投げる必要があり、正しいフォームで投げることができれば、腕は自然と勝手に振られることで肩と肘の負担が低くなり、怪我を防止することもできます。

下半身から伝わってくる力が、ボールにしっかりと伝わらないと、腕だけの力になってしまい、コントルールされた力強いボールを投げる事が出来ません。

スムーズな体重移動をする為には、自分が最も力を発揮できるステップ位置を知り、普段の練習や試合の度に歩幅が変わらず、安定してそのステップ位置に下半身がくるように体に覚えさせていきましょう。

遠投

遠投は、ボールを上に投げるのではなく、出来る限り低く投げる事がこの練習では重要で、イメージとしては外野手がバックホームに投げる時のレーザービームのイメージです。

遠投する時は、まずは軽く助走をつけてから投げ、そのあとにピッチングをする時のフォームで投げ段階的な方法で行うと効果的です。

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筋力トレーニングで鍛える

ボールを投げるために必要な筋肉は、上半身中心の筋肉と思いがちですが、投球は全身の筋肉を使う全身運動です。

特に球速を上げ、コントロールも安定させる為に必要な筋肉は下半身の太もも裏の筋肉になってきます。

上半身の強化も大切だが、まずは下半身を鍛えることから始めてみよう

下半身の太もも裏の筋肉「ハムストリングス」は、ボールを投げる際の体重移動に影響してきます。

この筋肉を使い、地面を蹴る力を加えることができれば、投球の動作の全てがよりパフォーマンスを発揮します。

この筋肉を鍛える為、ランニングやハムストリングトレーニングで最も代表的なメニュー、スクワットで鍛えましょう。

尚、スクワットは体幹も鍛えられるので非常にオススメです。

インナーマッスルを鍛える

インナーマッスルとは?

インナーマッスルとは肩関節の深層部にある小さい筋肉の事です。

インナーマッスルには棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょっかきん)小円筋(しょうえんきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)の4つの種類があります。

肩関節は人の体の中で一番広く動く場所ですが、不安定でデリケートなのもその肩関節なのです。

その不安定な肩関節を安定させてくれるのがインナーマッスルです。

インナーマッスルを鍛える事により、肩の関節が安定し怪我、故障の防止になり、肩関節も鍛えられ、筋肉がしまり速度アップにも繋がります。

インナーマッスルの鍛え方

ダンベルなどの重たいものだとアウターマッスルを鍛えてしまうので、インナーマッスルのトレーニングにはなりません。

その為、インナーマッスルを鍛えるのに非常に有効的なのがゴムチューブを使用する事です。

ゴムチューブを『手首を動かさない』『脇を締める』『引っ張る時は速く、戻す時はゆっくりと』を意識しながら引っ張る事で、インナーマッスルを鍛える事が出来ます。

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バッターの打ちにくいコースに制球する

試合でどんな良いボールを投げていても、ど真ん中や続けて同じところに投げていれば、バッターは簡単に対応します。

そうならないためにもコントロールが必要です。

バッターの打ちにくいコースに制球することを意識して、さらにレベ ルアップしていきましょう

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ボールの出どころを分かりづらくする

プ口野球のピッチャーで球速がそれほどなくても、バッターに詰まらせたり、空振りを取れるピツチャーがいます。

このようなタイプのピッチャーは、投球フォームの始動からボールを持っている時間が長く、リリースの寸前までボールの出どころ が見えないピッチャーです。

これによりバッターの体感速度を大きく上げることができ、バッターにとって球速がなくても手強いピッチャーになります。

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