投球術と配球の基本

投球術と配球の基本

三割を打つバッターでも2ストライクに追い込まれると、焦りやプレッシャーによって打率が一割以下になるといわれています。

つまり、どんなに優れたバッターが相手でも、追い込んでしまえば高確率でアウトにすることができるということが言えます。

その為には、ストライク先行のピッチングが必要不可欠になります。

素早くストライクを積みあげることが、勝負を有利に進めるセオリーになりますが、ストライクを先行させる上で重要なファーストストライクはヒットを打たれやすい部分もあります。

相手が強打者であるほど警戒してしまいますが、ボール球を投げると以降のカウントが不利になるので、ストライク先行のセオリーに則って、打たれづらいコースに投げ込みましょう。

今回は、基本となる投球術と配球についてご紹介します。

ストライクをとる方法

初球はストライクがピッチングのセオリー

ファーストストライクはバッターからすると、ヒットになる確率が高いカウントです。

その為、アウトローにしっかりコントロールして、ストライクをとることが大切です。

ストライクのカウント

ボール先行はカウントを悪くし、安易にボールを置きにいくと、痛打をくらうので注意が必要です。

ファールを利用してカウントを稼ぐ

空振りや見逃しを狙う全力投球は、体力の消耗が激しくなります。

先発の場合はこの状態が続くとすぐにスタミナが切れてしまうので、ファウルを狙って力ウントを稼ぎましょう。

意図的にファールを打たせることができるようになると、カウントを整える上で強い武器になります。

バッティングカウントでは決め球を投げる

ボールが先行しているカウントは、バッティングカウントと言います。

このバッティングカウントのバッター有利な状況で、ピッチャーは安易にストライクを取りに行ってしまいがちなので注意が必要です。

あえて決め球を投げるぐらいの意識で、アウトローにストレートやバッターの裏をかく変化球を投じるようにしましょう。

初球にボール球を投げるべき場面

バッターが球種を絞っており、その狙い球がわからない場面では、初球にあえてボールになる球を投げることも必要です。

投球に対するバッターの動きを観察することで、狙い球を把握する為です。

特にピンチの場面ではより慎重な入りが求められます。

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バッターとの駆け引き

先発で長いイニングを投げると、配球の傾向をつかまれたり、決め球にタイミングを合わされる危険が増えていきます。

ですが、変化球を巧みに使うことで、バッターにフルスイングをさせない方法はいくつもあります。

例えば120km/hのストレートは強い武器ですが、それを立て続けに投げればタイミングをつかまれて簡単に打たれてしまいますが、90km/hのスローボールを見せた後であれば、バッターは30km/hの差を大きく感じ長打は難しく凡打に切ってとれる可能性が高くなります。

このようなバッターとの駆け引きで、タイミングを外す技術が身につけば、コースの幅に加えて時間を操作する立体的なピッチングで、バッターと勝負できるようになります。

遅い球を利用してタイミングを外す

スピードのあるストレートでも、何度も見ればバッターは目が慣れるものです。

ですが、これに遅い球を織り交ぜることで、タイミングを外すことができ、一球遅いボールを挟むだけで、同じストレートが速く感じられ、反応できなくなります。

特にタイミングを外させる為に、30km/h以上の差があると有効になります。

遅い球に変化があると有効

ただ遅いだけではなく、沈んだり曲がったりといった変化がボールにあると、さらに強い武器として機能します。

例えば、スローカーブやチェンジアップといった遅い変化球を一種類は身につけておくと非常に有効ですが、その際、ストレートと同じフォームで投げることが重要です。

クイックモーションを活用する

クイツクモーションをランナーなしの場面で不意に使えば、バッターは構えが遅れることもあります。

クイックモーションから、変化球やストレートを投げ分けることができれば、さらにバッターを翻弄できます。

また、セットポジションをとってからの間を変えてタイミングをズラすのも効果的です。

バッターを観察し危険を回避する

駆け引きでバッターを上回るには、グリップを握る長さや、ステップを踏む位置、スイングの軌道を観察することが大切です。

これにより相手の狙いがわかることもあるため、危険を回避できます。

さらに、そのバッターの得手不得手まで見極めることができれば、圧倒的に有利な立場で勝負できます。

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投球術と配球の基本を覚えるには

効果的な配球た投球術を覚えるためには、相手チームの研究はもちろん、自分の球種、能力を考慮しながら対角線や、緩急を使った投げ分けなど、基本的なセオリーも覚えつつそれらを状況に応じて使い分けるようにしましょう。

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