実戦的なピッチングの投球術

実戦的なピッチングの投球術

投球術は、ピッチングにおいていかにバッターを打ち取るかのテクニックのようなものです。

バッターを翻弄するし安定したピッチングを行う為にも、この投球術を身に付けることで実現できます。

今回は、より実戦的なピッチングの投球術についてご紹介します。

2種類の速球を投げ分ける

日本では4本の指を縫い目にかけるフォーシームと呼ばれる握り方が一般的ですが、アメリカでは2本の指だけを縫い目にかけるツーシームで握るピッチャーが多くいます。

フォーシームには、強いバックスピンがかかってバッターの手元でグッと伸び、コントロールしやすいという性質があります(芯でとらえられると長打になりやすい欠点もある)。

ツーシームは、縫い目のいちばん狭いところに指をかける握り方が一般的で、不規則な回転をするため、バッターの手元で少し落ちる性質を持っています。

しかし、初速のスピードに比べ、バッターの手元ではかなり失速し、コントロールが定まりにくいという欠点があります。

どちらが有利とはいえませんが、練習で試してみて自分の特徴を生かせる握り方を習得すると良く、究極的には両方の握り方をマスターできれば用途に応じて使い分けで、より効果的なピッチングができます。

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打たれないストライクゾーンの使い方

ストライクにはどまん中もあれば、外角低めいっぱい、内角高めギリギリのストライクもあります。

ストライクを打たれてしまうのは、打ちやすいコースのストライクばかり投げているからです。

いいピッチャーは、ストライクを先行させてカウントを稼ぎ、ボール球に手を出させてバッターをうちとるという投球術を持っています。

たとえば2ストライクめを外角低めいっぱいの速球でとったとしたら、次はその外側へボール1個分ほど外れたコースに投げてみます。

バッターは三振をとられるのが嫌なので、ついついストライクと思い手を出してしまいます。

しかし実際にはボール球なので、バッターのスイング動作はバラバラになってヒットにするのは難しくなります。

ストライクばかり投げず、ボールを打たせる配球を身につければ、そんなにヒットを打たれることもなくなるはずです。

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効果的な球種の選び方

バッターはその前の投球のコースや球種、軌道をよくおぼえていおり、同じところに同じボールを投げると、自然にバットが振れ、打ちやすくなります。

投球術における基本は「球の出し入れ」といわれているように、内角低めに変化球を投げたら次は外角高めに直球を投げるなど、バッターの目をかく乱させることにあります。

練習で使うピッチングマシーンが打ちやすいのも同じようなコースに同じ球種のボールがくるからで、球種もコースも前もってわからず、バラバラだとかなり打ちづらくなるはずです。

プロなどでは逆にバッターの意表をついて同じコースに投げることもあるが、それはあくまでも奇策であり、まれなことです。

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攻めのピッチングを覚える

連打されるとあせってしまい、自分のリズムで投球できなくなったり、投げ急ぐなどして、ますます自分のピッチングができなくなるということは多くあります。

ですが、そんなときこそ、デッドボールをおそれずに内角へ強気の投球をするなど、攻めのピッチングをする必要がありますが、ムキになってしまっては相手の思うツボなので、いちど深呼吸をするなどして、じっくり自分の間を作り、冷静になった上で自信を持ってバッターに向かっていくような投球をしてみましょう。

攻撃は最大の防御と言うように、ピッチャーも受け身にならず、気迫を持ってバッターに対することが重要です。

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盗塁をされないピッチング

盗塁されてしまうのは、ピッチャーだけの責任ではないが、やはりその多くはピッチャーに原因があります。

癖を見抜かれモーションを盗まれたり、投球動作が大きいために盗塁を許しているのであれば、フォームを直さなければなりません。

フォアボールや野手のエラーなどで出塁したランナーに盗塁を許してしまい、ヒットを打たれなくても二塁打を打たれた状況になっては、ゲームの主導権を完全に相手に握られてしまいます。

その為、盗塁されないよう、ぜひクイックモーションを身につけましょう。

クイックモーションのコツは、両ヒザよ左肩(右投手)にあります。

左足を小さく上げたときに内股になるように足を締め、左肩をわずかに三塁側に向けます。

このやり方だとすばやくボールの勢いも衰えないクイックモーションができるようになるはずです。

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