中村 剛也のバッティングフォーム

中村 剛也のバッティングフォーム

2019年のシーズンに、打点で4年ぶり4度目の打点王に返り咲いた西武ライオンズの中村剛也選手は、このシーズンに通算400号本塁打の記録も樹立し、名実共に球界を代表するホームランバッターです。

2011年のいわゆる”飛ばないボール”の統一球が導入された際も意に介さず、キャリア最多タイの48本塁打を放ちました。

中村剛也のバッティングフォーム

今回は、中村 剛也選手のバッティングフォームについてご紹介します。

中村 剛也の略歴

中村 剛也選手は、大阪桐蔭高から2001年のドラフト2巡目で西武ライオンズに入団し、おかわり君の愛称で親しまれるスラッガーです。

2005年に三塁のレギュラーをつかむと、2008年には46本塁打を放ち本塁打王に輝き、この年を含めシーズンの最多本塁打を6回、最多打点5回、ベストナインを7回獲得しています。

三冠王を三度獲得した落合博満氏は、中村剛也選手のボールを引きつけて柔らかいスイングから、インパクトの瞬間に右手を押し込む打撃で本塁打を放つスイングを教科書通りの打ち方として評しています。

後ろから見た中村剛也選手のバッティングフォーム

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中村 剛也のバッティングフォーム

中村 剛也選手のバッティングフォームは、他の選手と比べポイントがかなり前の左足の先にあり、ボールに右腕が伸びた状態でアプローチをし、全身の力をボールに伝わえるバッテイングフォームです。

フォーム自体も、下半身が上半身を支えムダがなく、ポイントが前にはなりますが、近年はバットを長く押し込むことを意識して、決して引っ張りだけのバッティングではない形でバッティングを進化させています。

Yoichi OHBA より

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スタンス

中村剛也選手の構えは、身体の中心に軸を置いた状態で、右脇は開けて構え軸足に7割程度重心を置きつつも、力が入り過ぎないように膝を軽く曲げ、リラックスした状態のスタンスをとります。

中村剛也選手のスタンス
写真:ベルTV 2nd より

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バックスイング

上半身は動かさず、ここで軸のブレがないように左腰、左肩が斜め上にあがることがないよう、シンプルに左足のみ上げていきます。

中村剛也選手のバックスイング
中村剛也選手のバックスイング

軸足にしっかりと重心を乗せ、中村剛也選手の特徴である強い下半身を使い、この状態でじっくりと待つことができるので、速いボールに対しても変化球に対しても柔軟に対応することができます。

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ステップ

ステップでは、踏み込みをしっかりして軸足に体重を残すことなく、自然に必要な分だけ前に移動して、ボールにコンタクトしていきます。

中村剛也選手のステップ
中村剛也選手のステップ

アプローチ

アプローチは、腰だけ回転を始めてバットを持つ肩~腕をほぼ動かさずに、左肩で壁を作りながら身体の捻りを加えていき、肩口から最短距離でバットを出していきます。

中村剛也選手のアプローチ
中村剛也選手のアプローチ

インパクト

インパクトは、身体をボールにぶつけていくイメージで、両脇をしっかりと締め、踏み込んだ左膝は突っ張ることなく柔らかく使いスイングしていきます。

中村剛也選手のインパクト
中村剛也選手のインパクト

フォロースルー

フォロースルーは腕を伸ばし切り、バットを上方に上げるようにして振り抜いていきます。

中村剛也選手のフォロースルー

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