内川聖一選手は、7年連続打率3割達成者、通算で8回の打率3割達成者(歴代14位タイ)、現役最多の通算2171安打を誇利、日本球界を代表するアベレージヒッターです。
2020年は、シーズン6月の練習試合では21打数1安打と不振を極め、開幕1軍を外れ、シーズンを迎えました。
今回は、内川 聖一選手のバッティングフォームについてご紹介します。
内川 聖一選手の略歴
内川聖一選手は、大分工高から2001年のドラフト1位で横浜ベイスターズに入団し、2008年には右打者としては歴代最高となる打率.378で首位打者を獲得しました。
2009年には第2回WBCで世界連覇に貢献し、その翌年の2010年のオフにFA権を行使し福岡ソフトバンクホークスへ移籍し、そのシーズンでは勝負強い三番打者としてリーグ優勝、日本一の立役者となり、打率338で史上2人目の両りーグ首位打者、MVPに輝き、史上2人目となるセ・パ両リーグでの首位打者のタイトルも獲得しました。
そして、2018年5月には通算2000安打を達成しました。
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内川 聖一選手のバッティングフォーム
内川 聖一選手のバッティングフォームは、横浜時代の2008年に杉村繁コーチのアドバイスによって、打つポイントを体に近づけるという新しい方法論を身に付け、その年初めて規定打席に到達し、.378の右打者最高打率をマークし首位打者に輝きました。
打つポイントを体に近づけることで、ポイントが近くなり通常打球が詰まってしまいやすくなりますが、そのような状況でも右足を後ろに少しズラして正しいポイントにしてしまう内川 聖一選手特有の、器用なバッティングフォームです。
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スタンス
内川聖一選手は、自然体に構えた状態からテイクバックを取るまでの間、グリップをキャッチャーの方向へ突き出すようにして左腕を張った状態で構えます。
こうすることで懐にスペースを作り出し、このスペースに呼び込んだボールを滑らせるようにバットを出してボールを捉えます。
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バックスイング
キャッチャー方向に張り出したグリップはそのままで、腰のラインを地面と並行にした状態を維持しながら、徐々にバックスイングをとっていきます。
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ステップ
背筋を伸ばしたい状態で、トップを作っていきます。
その状態を保ったまま、前の足を大きく踏み出していきます。
アプローチ
腕を張って作ったスペースを維持しながら、ピッチャーが投げたボールのラインとスイングのラインを合わせるようにして、最短距離でバットを出していきます。
このアプローチをすることで、自分のポイントに来るまで呼び込んでバットを出すので、様々なボールに対応ができ、打ち損じが極端に少なくなります。
インパクト
ボールの軌道に合わせて重心の位置を変化させながら、ボールの高低に対しては膝を柔軟に保ってミートします。
フォロースルー
インパクト後は両腕を全て伸ばすようにして、手首を素早く返してフォロースルーをします。