山田 哲人選手は、プロ野球現役の日本人右打者シーズン最多安打記録保持者で、史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得と、トリプルスリー3回の達成の記録を持つ東京ヤクルトスワローズの選手です。
歴代最高の二塁手との呼び声高い“ミスタートリプルスリー”と呼ばれている山田 哲人選手は、今季国内FA権を取得し、国内はもちろんメジャー移籍も噂されていましたが、2020年の11月19日、7年35億円プラス出来高の日本球界最長タイの長期契約を結びました。
今回は、山田 哲人選手のバッティングフォームについてご紹介します。
山田 哲人選手の略歴
山田哲人選手は、履正社高校から2010年のドラフト会議でヤクルトスワローズから1位指名を受け入団しました。
1年目から徐々に出場数を増やし、2014年には日本人右打者最多のシーズン193安打を放ち最多安打を獲得し、その翌年の2015年にはチームの優勝に加えてトリプルスリーを達成し、セ・リーグMVP、史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得も果たしました。
2016年からは背番号を「23」から「1」へ変更になり、この年もトリプルスリーを達成し、プロ野球史上初の2年連続の達成をしました。
その翌年の2017年は背中への死球の影響で打撃不振に陥りましたが、2018年は打撃が見事に復活し、通算3度目のトリプルスリーを達成しました。
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山田 哲人選手のバッティングフォーム
山田 哲人選手のバッティングフォームは、胸からお腹にかけての上半身に余計な動きがなく、非常にしっかりとした形で懐の形を作り、安定感のあるフォームです。
この上半身がしっかりとすることで、大きく足を上げるフォームでも、ほとんど目線がぶれることなく、何があっても崩れない形でボールを待てることが山田 哲人選手の特徴で、強みです。
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スタンス
スタンスは、背筋を伸ばした状態で次の動作へスムーズに移行できるよう、骨盤の直線上に頭を置いてスクエアスタンスで構えます。
その状態で、右肘を捕手方向に張り出した状態で、下半身は構えた状態で力が入り過ぎないように膝を軽く曲げ、リラックスした状態でスタンスをとり構えます。
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バックスイング
上半身と作ったトップのグリップを残した状態で、前足を徐々に高く上げることで身体の重心全てを軸足に乗せてバックスイングに入っていきます。
この前足の左膝の高さを、骨盤よりもわずかに下の位置まで上げてバックスイングをします。
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ステップ
ステップは、爪先を捕手の方向へ向けるようにして、上げた左足を徐々に伸ばしていきながら前方へステップをしていき、前方へ着地していきます。
アプローチ
前側の腕の脇を締めた状態でスイングを始めていきながら、グリップを極力身体の近くを通し、バットを内側から出していくようにアプローチしていきます。
こうすることでバットが遠回りすることなく、バットを持つ肩~腕をほぼ動かさないでいると身体の捻りと遠心力を使いながら、インパクト時のパワーを最大にしていきます。
インパクト
インパクトの瞬間、バットのヘッドが早く帰らないよう右肘でコントロールしながら、両腕が伸び切らないようにしてボールにインパクトしていきます。
フォロースルー
フォロースルーは腕を伸ばし切り、このようにインパクト後に腕を伸ばし切る事で、スイングの力をよりボールに伝えていきます。
そして、上半身の回転をそのまま続け、キャッチャー寄りの右肩が腰を追い越して前の方にくるように、フォロースルーをしっかりと行います。