ピッチングフォームには、大きく分けて4種類あります。
最もベーシックなのが腕を真上から下に振るオーバースローで、そのほかやや斜めに角度のついたスリークォーター、横投げのサイドスロー、下から投げるアンダースローがあります。
これらから投球フォームを選ぶ際には、腰の回転軸に注目しましょう。
人はそれぞれ固有の回転軸を持っており、それにあった軌道で腕を振ることで、下半身と腕の力を効果的に組み合わせられるようになる為です。
腰の回転軸が縦ならオーバースロー。横ならサイドスローと、下半身の動きに腕の振りを合わせることで、理想的なピッチングフォームとなります。
今回はこのピッチングフォームを選ぶ際のポイントと、それぞれの投球フォームについての特徴についてご紹介します。
オーバースロー
高身長のピッチャーに、よりフィットするフォームです。
ピッチングフォームをマスターする際、オーバースローからまずはスタートする のが基本です。
このオーバースローである程度形ができたところで、 回転軸をチェックして合わせていきます。また、身長のある投手は腰の回転軸が横だったとしても、矯正してオーバースローに合わせた方がその身長を活かすことができます。
この高さがあると、上から投げおろすことで、バッターのスイングとの角度の違いを生み出すことができるので、オーバースローでこの武器が活かせます。
また高身長になれば、球速も出しやすいので、球速を追求したいピッチャーにはオーバースローは相性が良いのも理由の一つです。
その速球を軸にしたピッチングで、スビードに緩急をつけるチェンジ ーアップや、フォークボールなど縦に変化するボールをマスターすれば、本格派のピッチャーへと成長できることでしょう。
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スリークオーター
スリークオーターはオーバーとサイドの中間で腕を振り、スピードとコントロールを両方とも鍛えられるフォームです。
上から投げるオーバースローと横から投げるサイドスローの、ちょうど中間の位置で腕を振るフォームがスリークォー ターです。
スピードとコントロールの両方を高めることができるため、幅広いピツ チングが可能になります。
また、スライダーやカーブの横に動く変化球もマスターしやすいので、対応力が 高いのも大きな特徴です。
そのバランスの良さから、プロでも多くのピッチャーがこのフォームで投げています。
しかしオーバースローに比べ、球速も圧倒する本格派のピッチャーよりは、打者の手元でボールを動かしたり、日先を変えるピッチングでバッターを巧みに打ち取る技巧派のピッチャーに向いているフォーム といえます。
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サイドスロー・アンダースロー
サイドスローは、多彩な変化球を軸にするフォームです。
比較的、制球重視のフォームで横から投げるサイドスローは、急速をつけづらい 欠点がありますが、プロで活躍するレベルのサイドスローとなると140km／h超 のストレートと、左右に動く変化球のキレで勝負できます。
また、シンカーやチェンジアッブなど、タテの変化球も習得できれば抑えの切り札のようなピッチャーになることも可能です。
また、下から投げるアンダースローは、下半身への負担が大きく、投球動作が大 きいためセットポジションでのデメリットがあります。
現在は投げるピッチャー自体、減少傾向にありお手本も少ないことがあります。しかし投球軌道が下から上に 来るため、バッターから見るとかなり打ちづらいメリットがあります。
