守備のルール

守備のルール

守備にも色々なルールが存在します。

ヘルメットとバッティンググローブ

例で言えば、打球にグローブを投げて進路を変更させたり、捕手は、敬遠の際にボールがピッチャーの手から離れるまでキャッチャーズボックスから出たりしてはいけません。

また、タッチプレーのときはボールが入ったグラブでタッチしなければならないことや、外野手には故意の落球が存在しないことなどが守備のルールに挙げられます。

守備で基本になる、色々なルールについてご紹介します。

フェアボールとファウルボール

フェアボールとファウルボールのルールは一塁・三塁線を基準にピッチャープレート側のグラウンドをフェアゾーンと言い、その逆をファールゾーンと言います。

打球がフェアゾーン内に静止したり、ベースに当たったり、フェアゾーン内上空で野手や審判員が触れたりした場合はフェアボールとなります。

一度ファウルゾーンに落ちてもバウンドして本塁から一・三塁までの間にフェアゾーンに戻って静止したり、一・三塁の上空を通過していった場合もフェアボールとなり、これら以外のボールや自打球、打席内でのボールの二度打ちなどがファウルボールとなりストライクのカウントになり、ピッチャーからのプレー再開になります。

スポンサーリンク

敬遠

ピッチャーが今対戦しているバッターや次のバッターの能力を考えて意図的に四球を出す敬遠にもルールが存在します。

この故意の四球そのものがルール違反になるというわけではないですが、捕手はピッチャーの手からボールが離れるより先にキャッチャーボックスから足を出してはいけないというルールがあり、これを違反するとキャッチャーボークになります。

また、2019年から試合時間の短縮を目的として申告敬遠がプロ野球・アマチュア・社会人に新ルールとして導入されました。

申告敬遠は、守備側の監督が敬遠を申告すれば、ピッチャーが捕手にボール球を4球投げなくとも打者は四球となる制度です。

スポンサーリンク

エラー(失策)

エラー(失策)とは、明らかにバッター・ランナーをアウトにできるにもかかわらず、それができなかった場合や、余計な進塁を許してしまった場合に記録員の判断でエラーが記録されます。

ただし、イレギュラーなバウンドや、太陽光・照明の光が目に入ってしまった場合ではエラーが記録されないことが多くあります。

スポンサーリンク

ワイルドピッチとパスボール

ワイルドピッチ(暴投)とパスボールのルールは、捕手が取れそうだったかどうかによって決まります。

捕手が明らかに捕球できないほど外れた投球により、ランナーの進塁を許した場合をワイルドピッチ、捕球可能であったとみなされた場合はパスボールとなりますが、捕球可能なコースであっても捕手の前でボールがワンバウンドしてしまうとワイルドピッチになります。

ランナーの盗塁と同時にワイルドピッチをして盗塁が成功した場合、ワイルドピッチは記録されませんが、余分に進塁を許してしまった場合は暴投も加えられます。

スポンサーリンク

ボールインプレー

ボールインプレーのルールは攻守ともに適応されます。ボールインプレーは、試合が進行中を意味し、審判がプレーを宣言してからタイムを宣言するかタイム宣告と同様の状況になるまで続きます。ボールインプレーであればランナーはいつでも進塁可能で、野手は、塁を離れているランナーに触球してアウトを取ることが可能となります。

ボールインプレーの宣言は審判員の第一判定が主になり、たとえそれが誤審であったと判明した場合でも、判定が覆ることはありません。

ファウルチップ

投球にバットがかすり、そのまま捕手のミットにボールが収まることをファウルチップと言います。

ファウルチップのルールでは、ピッチャーがバッターのバットをかすめたボールが捕手のミットや手、プロテクターに当たった場合でも、ボールが地面に着く前に捕球できれば、ファウルチップとみなされます。

ファウルチップは捕球のストライクと同様に扱われるので、3つ目のストライクがファウルチップだった場合は三振によりバッターはアウトになります。

ボーク

ボークは、ピッチャーのバッターへの投球や各塁への送球における反則行為のことです。

バッターに対するボークは「投球動作を途中でやめた」「投球板に触れている状態でボールを落とした」「投球板に触れずに投球した」「バッターがバットを構えていないのに投球した」「投球動作が規定されているものと反していた」などがあります。

なお、投球時に足をいったん上げてから下げ、また上げて投球動作を行う二段モーションは2005年にボークと判定させてましたが、2018年に規則改定によってボークとはならなくなりました。

ボールデッド

ボールデッドとは、タイム中の状態のことを言い、主に「チェンジ」が宣言された場合や審判員が「タイム」を宣言した場合。

また守備や打撃妨害があった場合にもボールデッドとなります。

ボールデッド中に起こったことは、すべてもとに戻され、ランナーが進んだりしてももとに戻されます。

守備側に対して特に決まりはありません。審判の「プレー」の掛け声とともに、インプレーになるまで待つだけです。

スリーフィートオーバー

ランナーへのタッチプレーで、ランナーがどこまでも際限なく逃げ回れるようでは野球のの試合も成り立ちません。そこで、塁間に線を引き(一・二塁、二・三塁は実線がないので目視の仮想線)、左右にスリーフィートを設定してこの範囲を走行するように定めたのがスリーフィートラインです。

このラインの外を走っても即アウトになるわけではなく、タッチプレーを行なったときにスリーフィートオーバーのルールが適用されます。また、スリーフィートのオーバーしたかどうかは審判の判断になるので、タッチしようとする野手は、自分の判断でオーバーしたからアウトだろうと判断し、次のプレーに移るとセーフになることがあります。

隠し球

隠し球とは、インプレーで塁上にランナーがいるときに、ピッチャーがボールを持っていると思わせ、ピッチャー以外の野手がボールを隠し持ち、ランナーがベースを離れた隙に、ボールを持っている野手がランナーをタッチアウトにする行為です。

また、ピッチャーが偽装のために、ピッチャーズプレート(投手板)を跨いだり、サイン交換の動作をすると、ボークとなりますので注意が必要です。

隠し球を画策中に一度ボールデッドになり、再びプレーが宣告された場合は、成立しません。これは、審判のプレーの宣言は、ピッチャーがボールを持ち、プレー再開に支障なしの状態において宣言することが定められているからです。

アピールプレー

攻撃側がルール違反を犯した場合に、守備側から審判へアピールを行ない、審判が認めればアウトとなるプレーを「アピールプレー」と言います。

アピールプレーの代表的な例では、タッチアップの際にランナーの離塁が早かった場合や、ベースの踏み忘れなどがあります。

フィルダースチョイス

フィルダースチョイスというのは、記録上で用いる用語です。

フィルダースチョイスのルールの例としては、一塁にランナーがいて、バッターが内野ゴロを打ったとします。

その内野ゴロを捕球した野手が、一塁ランナーを二塁でアウトにしようとして二塁に送球し、セーフになった場合で、一塁に投げれば明らかにアウトにできたと判断されたときに、フィルダースチョイスと記録されます。

公式記録としては凡打扱いになり打数にカウントされます。

守備位置(ポジション)

守備位置(ポジション)にはピッチャー・捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・左翼手・中堅手・右翼手があり、この順に1~9番までの守備番号が与えられています。

各ポジションにはある程度の適正能力が存在しますが、様々なポジションをこなせる選手もいます。

また、基本的にポジションによって守る位置は決まっていますが、前進・後退守備や左右によせるシフトなどバッターや場面によって定位置から動いて守備を行なうこともよくあります。

草野球のポジション

野球において、どのポジションも重要であることは言うまでもありません。特に野球のレベルが上がれば、より一層各ポジションの重要度が増します。

ただ、色んなレベルの人が集まる草野球では、試合が成立するかという視点で考えると、ポジション毎の重要度に差があります。

基本カテゴリの最新記事