バットの握り方も、スイング全体に影響する重要な部分です。
握り方が自分に合わないと、自ずとスイングも悪くなり、自分に合った握り方であれば、スイングも良くなります。
構えからインパクトにかけて、肩や腕に力が入りすぎず、しかもインパクトでしっかり力が入るようなバットの握り方が必要です。
今回は自分に合ったバットの握り方と、その種類についてご紹介します。
バットの握り方の2つの種類
バットの握り方には、主に2つの種類とそれぞれの長所と短所があります。
パームグリップ
パームグリップは力の強いバッターに多く、金属バットが導入されバッティンググラブを使用するようになり、この握りの人が増えました。
このグリップはバットを強く握れる反面、非力な人は右わきが開きやすくバットが下から出ることで、バットをコントロールしにくい面があります。
パームグリップのように手のひらでしっかりと握る人は、指の付け根の手のひら側にマメができます。
フィンガーグリップ
フィンガーグリップは、両手指の第二関節をそろえて握る方法で、テコの原理のようにヘッドをうまく利かせた打ち方でバットをコントロールしやすくなる為、比較的非力な日本人向きといわれ、一般的な握り方です。
ミスタープロ野球の長嶋茂雄さんも、両肘を内側に絞ったフィンガーグリップで、指の中間辺りにマメができやすいバットの握り方です。
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自分の重心に合ったバットの握り方
自分の重心位置によって、自分に合うバットの握り方が変わってきます。
重心をつま先に置くことは、バッティングに限らずスポーツ全般で重要と言われていますが、自分に合った重心位置がつま先とは限りません。
かかと重心の人が、ムリにつま先に重心を置いてスイングをすると、前につっこみやすくなるなど、自分に合った重心位置に合ったバットの握り方をしましょう。
自分の重心位置を知る方法
自分の重心位置を知る方法は、まず軽く足を開いて立ち、つま先に重心を置き、誰かに前から押してもらいます。
次に、かかとに重心を置いて、同じように押してもらい、体のグラつきがなく安定していたほうが自分に合った重心位置になります。
つま先重心の人の握り方
重心をつま先に置く人は、バットを指先で浅く握るフィンガーグリップの方が向いています。
かかと重心の人の握り方
かかとに重心を置く人は、手のひらで深く握るパームグリップの方が、力強い握りをしたまま、バットコントロールもよくなります。
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バットを握る位置
バットは素振りをしてみて、自分が一番素早く振り抜けるところを握ります。
素早く振れず、バットが長かったりで重いと感じたら、グリップエンドから一握り分くらい開けて握ります。
逆に短かったり、軽く感じた時は、グリップエンドいっばいに握ります。
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グリップエンドの有効的な使い方
バットのグリップを10本の指で固く握り、遠くへ飛ばす意識が強いと余分なところに力が入ってしまいます。
それを防ぐ為に、小指をグリップエンドにかけたり等、グリップエンドを使う方法があります。
グリップエンドに指をかけることの効果
プロ野球の千葉ロッテマリーンズにいたフランコ選手は、小指だけではなく薬指もかけており、左手のグリップは3本の指で握っていました。
その他にも、元ソフトバンクの多村仁志選手や、元近鉄バファローズなど在籍していた中村紀洋選手など、グリップエンドに小指をかけてバットを握っていました。
バットを短く持つと振りやすいと思いますが、ヘッドの重みや遠心力は感じにくいと思いますが、小指をグリップエンドにかけることでさらにヘッドの重みを感じ、それだけヘッドが利いてきます。
この利点を活かす方法として、グリップエンドに指をかけるのも一つの方法です。
グリップエンドを使うことのリスク
グリップエンドに指をかけたりしてバットを握る方法は、誰にでもすぐできるわけではありません。
テイクバックや、タイミングの取り方が難しい為、始動を早くするなどの工夫が必要になります。
このように、スイングスピードの遅い人がバットを長く持っても無意味で、かつ上級者でも難しい技術が必要の為、バット握る位置やグリップエンドの位置を意識せず、相対的にシャープに振り切れる打法を身に付けることが重要です。