野球は他のスポーツに比べ、お金のかかるスポーツです。
ユニフォームはもちろん個人で所有するグラブ、バットはもちろんのことバッティング手袋、スパイクなど多岐にわたり、これらの道具は個人持ちであることが多いですが、チームではヘルメットや、キャッチー防具が必要です。
また、試合球、ロージンの消耗品も欠かせずチームによっては、公式戦の大会参加費用や、球場代を部費で捻出する場合もあります。
このように、草野球チームの潤滑な運営するためにはお金が必要で、必然的に会計管理の方法を考える必要があります。
今回は、草野球チームのお金と部費の運用方法についてご紹介します。
草野球チームでかかる主な経費
草野球チームの運用する為のお金は部費で賄われている場合が多く、この部費をメンバーからどのように徴収するのかの検討が必要になってきます。
その上で、草野球チームの運営でかかる経費は以下のとおりです。
- グラウンド費用
- 審判費用(※審判なしの場合は不要)
- 用具・備品購入費用
- HP管理費用(※HP管理が有料の場合のみ)
この他にも私設リーグ参加費、用具運搬費用(ガソリン代など)など、チームの事情によってこれらの経費が発生します。
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基本になる部費の運用方法の考え方
草野球チームの運営は決して営利目的ではない為、大きなプラス収支は必要なく、年間で若干のプラスの収支になっていれば問題ありません。
この会計の為の部費の徴収方法をご紹介します。
当日完結型の部費の運用
当日に全て徴収する方法で、グラウンド代・審判代などの当日かかる費用を参加人数で割り、算出した金額を当日の参加者から徴収する方法です。
一番シンプルな方法で、用具・備品費用など、不意の支出が発生する場合には、参加率の高い人から臨時で徴収する方法を取るチームが多く見られます。
当日完結型のメリット
- 会計管理が容易
- 立ち上げ当初のチームでも赤字になりにくい
当日完結型のデメリット
- 不意の支出が発生する度に臨時徴収する必要がある
- まとまった資金ができない
- 参加メンバーの支払額が一定しない
年間一括徴収型の部費の運用
草野球のチームの運用年数が長いチームはこの方式を取っているチームが多く見られる傾向で、場合によっては、年間毎の徴収ではなく半期ごとに徴収します。
活動頻度の多いチームは、用具・備品の消耗が激しくそれに比例して購入するものも多くなります。
その為、まとまった資金を管理できるこの方式が適していますが、多額の金額をチームで預かる必要があるため、会計管理は信頼できる人に頼み、必ず予算を組んで運用することが必要です。
予算の組み方は毎年の会計報告をチェックして作成することで、予算配分は難しくありません。
年間一括徴収型のメリット
- 常時まとまった資金がチームにある
- 不意の支出に対応しやすい
年間一括徴収型のデメリット
- メンバーの参加頻度にばらつきがあると不公平になる
- 会計担当者の責任が重く、運用の為の時間が別途必要
当日一律徴収型の部費の運用
活動の当日に、参加者1人あたり一律で1000円を徴収して、グラウンド代などを支払い、余った分を貯めていく、事前に決められた一定額のお金を徴収する会計の方式です。
チーム内のメンバーの参加頻度に大きなばらつきがある場合、この運営方法は不公平が生まれにくく、用具・備品を購入する際にも参加費の余剰金で対応できますが、参加費を徴収しない助っ人が多い場合は必然的に部費が少なくなり、メンバー構成によって赤字になる日が出てきてしまいます。
当日一律徴収型のメリット
- メンバーの参加頻度にかかわらず公平
当日一律徴収型のデメリット
- 当日のメンバー構成によって赤字になる可能性がある
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理想的な部費の運用方法
当日一律徴収型の運用はデメリットが少ないですが、その分メリットも少なく、当日完結型は一番シンプルですがデメリットが多くなります。
チーム発足当初の場合は、当日完結型で部費を運用することでスムーズな会計ができ、1年程経てば年間でどの程度経費がかかるかが見えてきます。
その上で、メンバーの参加頻度をチェックしし、参加頻度が安定しているなら年間一括徴収型を採用して、参加頻度にばらつきがある場合には当日一律徴収型を採用するなど、このように変化するチームの状況に合わせて部費の運用方法を検討しましょう。
そして、どの部費の運用方法であっても、必ずチームのメンバー全員と相談して決め、会計報告も年末にしましょう。
きちんと部費の収支の詳細をメンバーにきちんと公開することで、徴収方法の変更や、臨時の徴収にもメンバーは快く対応してくれます。
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部費の支出の見直し
部費によほどの余裕がある場合以外は、余計な支出は控えましょう。
HPの運営が有料の場合は、無料のものに変えることも検討し、よほどの理由がない場合、ナイター費用は結構高い為ナイターでの練習や試合は避けましょう。
これらの部費やお金の大小は、チームに事情によって勝手が違う部分もあり、これらの部費の運用方法を決める際には、ご自分のチームの試合頻度、メンバーの参加頻度、そして支出状況をチェックしましょう。
その上で、適切な部費徴収方法は検討し、今回ご紹介した方式を参考にしてチームの理想的な部品の運用方法を決めていきましょう。