配球をするにあたって大事なことは、投手の特徴を知ることに尽きます。
もちろん打者を抑えるためには、打者をしっかりと観察する必要がありますが、それとともに大切なのは、マウンドに上がっている味方の投手が、「こういう投手だ」ということを知らないといけません。
投手一人一人で特徴は異なる
ストレートを得意にしている投手。ストレートは速くなくても「ねらったコースには絶対に投げられる」という制球に絶対的な自信がある投手。「このボールは絶対に打たれない」という変化球を持っている投手。
そういった各投手の個性を、捕手は知り大事にしなくてはいけません。
たとえば、Aという投手とバッテリーを組んで相手打線を完壁に抑えた次の日、他の投手とバッテリーを組んでも、前日のAと同じような配球をするようではダメで、その投手の個性を活かす配球をすることが大事なことです。
それができないと確実にやられてしまいます。
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対打者ではなく対投手
子供の頃から、「低めに投げてゴロを打たせろ…」と何度も言われているはずです。
もちろん低めに投げてゴロを打たせるのは基本ですが、投手のタイプによってはそれが当てはまらないケースもあります。
例えば、ストレートに角度があってチェンジアップも良い投手はフライを打たせるのがうまいタイプで、それなのにツーシームやカッターでゴロを打たせにいって打たれることがあり、これは捕手が「対打者」という部分でのみ勝負をしているからです。
打席の打者を抑えるために配球をおこなうという番分では「対打者」で勝負するというのは当然ですが、その前に「対投手」という部分でしっかり観察し投手の個性を把握してかなければなりません。
それができていないと、誤った攻め方をおこない大ケガをしてしまいます。
まずは投手のタイプを知る。それに加えて「対打者」での攻め方を知っていれば鬼に金棒です。
また、それらは捕手だけでなく監督、コーチ、投手、他の流手も知っていた方が良く、チーム全体で、「投げている投手のタイプ」、「打者の攻め方」を共有できれば打者を抑える確率はグッと上がります。