ボールカウントには、最初の0-0(ノーボール·ノーストライク)から3-2(スリーボール·ツーストライク)のフルカウントまで12種類あります。
それぞれのボールカウントごとに大きな意味があり、それが1球ごとボールカウントにはそれぞれ意味があり変化します。
その変化をしっかり頭に入れておき、配球を行うことが大切で、逆に、ボールカウントの持つ意味をしっかり理解していないと、配球を組み立てることができないともいえます。
それぐらいこれらのカウントは、重要なことになってきます。
今回はボールカウント毎の配球についてご紹介します。
投手有利の場合は積極的に攻める
投手有利カウントの時は、バッテリーが優位に攻めている状況です。
この場合、打者が多少なりとも追い込まれている場合が多く、こういう時にはどんな強打者に対しても積極的かつ大胆に攻めて、アドバンテージを活かして打ちとりたいカウントです。
どんな打者でも「追い込まれているボールカウントだ…」という考えが頭にあれば、スイングも多少変わ利、打ちとれる可能性がかなり高いボールカウントです。
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打者有利の場合はあせってストライクをとらない
打者有利カウントの時は、あせってストライクをとりにいかないことが大事です。
打者有利というのはボールが先行しているような状況で、こういう時、バッテリーはどうしてもストライクが欲しくなります。
ストライクをとって並行のボールカウントに戻したい気持ちが強くなります。
そういう状況であることは、打者もよくわかっているので積極的に振りにくるので、こういう時に甘いボールを投げ込めば、長打を打たれる可能性がかなり高くなります。
たとえ、打たれたとしても得点につながらないようにするためには、長打を避ける必要があり、あせって甘いコースでストライクをとりにいくのは、最も越けたいことです。
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五分五分ではやれることをやってアドバンテージを
五分五分カウントというのは、次の1球で状況が大きく変わる状況。ストライクをとれれば投手有利なボールカウントになります。
また、外れてボールになれば打者が有利になり、バッテリーは追い込まれてしまいます。
そういった意味でも本当に重要なボールカウントですが、とはいえ甘いコースで安易にストライクをとりにいくのはやはり危険です。
「置きにいく」のではなく、しっかり腕を振ってストライクゾーンに投げ込み、五分五分のカウントの時には、やれることをやって何とかアドバンテージをとり返すことが重要です。
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大ケガをしないための配球
どのボールカウントでもいえることですが、打者を打ちとりたい気持ちが強過ぎるために勝負を急がないことが大事になります。
守備側の選手、特に投手は「一刻も早く守備を終わらせたい…」と考えはじめ、そうするとストライクゾーンで勝負をしたくなってしまいます。
ストライクゾーンに投げるにしても、すべてのボールをコーナーぎりぎりに制球できるのならいいですが、そこまでのコントロールを持っている投手はほとんどおらず、また、投手有利の状況になればなるほど、安易にストライクをとりにいく投手をよく見かけます。
打者がバットを持っている限り、何が起こっても不思議ではなく、常に最悪を想定して配球をおこなうことが重要です。
配球を組み立てる時に最も大事なことは「大ケガをしない」こと。
ホームランならスリーベース。ツーベースならシングルヒット。
1つでも先の塁を与えなければ失点は少なくなり、勝つ確率も上がります。
まずは各ボールカウントが持つ意味をしっかり理解して、たとえ不利なボールカウントになってもあわてないことが重要です。